8、二人ノ コトハ 誰ニモ…… side-K ページ8
K「俺の事、もう公の場で『ミツ』って呼ぶなよ？
イイな？
ファンのコ達、ビックリすんだろーが。
呼んでイイのは、二人きりの時だけだから。」
そう言った瞬間、藤ヶ谷は目を伏せた。
唇を噛んで少し顔を歪める。
K「藤ヶ谷……？」
F「ゴメ……何でも……な……」
それっきり、藤ヶ谷は俺に背を向けてしまった。
少し、肩が震えてる。
K「こっちこそゴメン。
呼び方とか、細かい話なんだけど。
でも譲れねえところは譲れねえ。
俺の性分だから。」
F「・・・・」
K「大丈夫か？」
F「ん……大丈夫。
心配しないで。
俺だって、『今あるキスマイの形』を失ってまで、何かを望んじゃイケナイのは、わかってるよ。」
キャラを背負うために、無理をしてるのか？
気弱になってる藤ヶ谷は見たくない。
藤ヶ谷は、いつも藤ヶ谷であって欲しい。
その肩に何を背負ってでも、応えてくれるのが藤ヶ谷だと思ってる。
だから、俺達は俺達でいられる。
その代わり、御褒美みたいに俺自身を藤ヶ谷に差し出す。
二人きりの時は……
K「もうイイや。
こっち来いよ。」
ウヤムヤにしたくはないが、キスで済し崩してでもこの話にはピリオドを付けたくて、藤ヶ谷を呼んだ。
しかし藤ヶ谷はその日、もう俺に向き直る事は無かった。
F「帰るわ。」
俺に歩み寄る事無く、顔を背けたまま出て行った。
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kyumapi(プロフ) - yuzu_さん» こんにちは。多忙のためなかなか占ツクに来れずコメ返遅れてすみません。キスどき95話15分過ぎに「何と無くミ…ツ」と言っていて当時かなりザワついた件を、妄想ストーリーに仕立てた物です。ミツと呼んだのを誤魔化したように見えたので余計ザワついたようです。 (2021年5月25日 14時) (
レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - これって本当に言っていた回があったってことですか？！いつのやつとか覚えてますか…？？ (2021年5月23日 0時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - makoanjyuさん» 素敵なコメをありがとうございます。本作の内容には全く同意出来ない方もいるかもしれません。しかし妄想は真実か否かと関係無く、妄想した本人にとって、その妄想が楽しいか、幸せかどうかだと思うので。私は私が思う理想の藤北の関係性を書き続けるのみです。 (2021年4月18日 21時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
makoanjyu(プロフ) - 2人だけの秘密のミツ呼び。胸にジンときますね。外側はビターで無骨なチョコ中まで口に入れると初めて現れる真っ赤なリンゴが甘酸っぱい何ミツに煮込まれた複雑な味わい。誰も知らないこの味を食べる権利があるのは当事者の2人だけ。秘密のミツはF Kだけのテイスト。 (2021年4月18日 18時) (レス) id: 7bd3afd279 (このIDを非表示/違反報告)
kyumapi(プロフ) - ふぅ子さん» ありがとうございます。キスマイ＝良い意味で「商品」…わかります。色々取り揃えてますのでお好きなのどうぞって、言ってくれてる気がします。藤北は独自の関係性で売ってるからこその沼なんでしょう。抜け出せませんね。唯一無二の関係性です。 (2021年2月14日 17時) (レス) id: 52d20d0833 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kyumapi
| 作成日時：2021年2月7日 22時
