Episode 25 ページ27
・
街の路地裏に姿表わしをすると、ティナとクイニーは服を戻し、
Aは未だに、そしていつの間にかニュートに正面から抱き締められていた
『ニュート…』
N「…A、君は僕が護るから…だから、あんなこと二度としないでくれ…君がいなくなるなんて、考えたくもないんだ」
Aの首筋をスリスリしながらニュートは弱々しく言った
それに応えるようにAはニュートの背中に手を回す
『うん…ごめんねニュート、…ありがとう』
そうやって2人はお互いを確かめるように抱きしめ合っていると、隣で咳払いが聞こえた
J「あの〜お二人さん、いい所悪いんだが、そろそろ残りの子を捕まえに行かないか?」
T「彼の言う通りよ、全く、いつまでそのままなの?」
いつもならニュートが恥ずかしくなって慌てて離すが、
そんな素振りを一切見せず、逆に駄々をこねる子供のようにAを抱きしめ続けている
『ニュート、そろそろ行こう?あの子達もニュートのことを待ってるわ』
N「……ん、」
Aに言われ渋々といった感じで離すニュートを見ると、
Aは自分がまだドレス姿なのを思い出して、すぐに魔法で元の服に戻った
・
路地から出て少し歩くと、ショーウィンドウのマネキンの手から鞄が浮き動いているのを見つけた
間違いなく透明になったドゥーガルの仕業である
5人は店に入り、隠れながらもその姿を追う
N「デミガイズは普段は大人しい、でも怒ると噛み付くんだ。君たちは、あっちに回って。
Aは僕の傍に」
予測しにくい動きをして、とクイニーとジェイコブに伝えると、どこからが鳴き声が聞こえてきた
T「…デミガイズの声?」
N「違う。デミガイズがここにいる理由だ」
腕に籠をぶら下げ、走っていくドゥーガルにニュートはふっ、と微笑んだ
N「あいつはすぐ先の未来を予知する能力があるんだ」
持って来た籠からモノを並べるドゥーガルに忍び足で近づく
T「何してるの?」
N「子守りだよ」
T「…今、何て?」
N「僕のせいだ、全部集めたつもりが漏れてたらしい」
T「あれの子守り?」
ティナとAは天井を見上げる。
_そこには、すっかり大きくなったオカミーが頭をこちらに下げ見つめていた
1591人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リサ - とてもおもしろいです!黒の魔法使いの誕生も見たいです。続き楽しみにしています! (9月13日 21時) (レス) @page6 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
Ao/アオ(プロフ) - とても面白かったです!引き込まれました!!!続きが読みたいと思いました、作者さんのペースで続編書いてくださったら嬉しいです! (2022年4月24日 8時) (レス) id: 28a3b333e4 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 続き!とても!楽しみ!です!!応援してます! (2022年4月18日 1時) (レス) @page39 id: 2b80c6aa46 (このIDを非表示/違反報告)
うり(プロフ) - 最高です!大好きです!続編と番外編楽しみにしてます! (2022年4月15日 21時) (レス) id: a53454f4d2 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - 続編と番外編、楽しみにしてます!!! (2022年4月11日 22時) (レス) id: 84c4dc198a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あか | 作成日時:2019年2月11日 19時