012 ページ13
.
「爆豪君調子どう？」
「おう、なんともねぇ」
俺はもう、保健室には行かなくなり
Aと会うのはこの時だけ。
「かっちゃん、今回も成績良かったんだね！」
「っはっ！誰がてめぇに負けるかよ」
「うわー、徐々に前の爆豪に戻ってきてねぇか？」
「ほんっとやね！」
「前の方がよかったよなぁ？」
「そうかぁ！？前のはさすがに、気持ちわりぃわ」
そんな会話も聞こえてくるが
どーでも良かった。
「あれー、また緑谷くん腕怪我してない？」
「あ、これはその…ちょっと転んで…」
「転んだ傷じゃ無いよ？ソレ、見せて？」
怪我した部分を手のひらで包み込むAを見ていれば
自然と唇に目が移る。
「…っ」
やらかしたな…って。
なんで…
Aの気持ちを無視して…
キスしてしまったんだって…
しかも…相手がいるのに…。
後悔しかしなかった。
「爆豪君、緑谷君に何もしてないでしょうね？」
でも、彼女は俺に普通に接してくる。
それが大人か。
「してねぇわ！」
下の名前で呼ばないのは
生徒と先生の関係だからと…
現実を突きつけられている気分だった。
「爆豪、今日俺の部屋来ねぇ？」
「はぁ？」
「オイラ達、良いDVDを入手したんだゼ！」
「はっ、行かねぇ」
「んだよ、つれねぇなぁ」
皆俺を心配してくれての事だと
分かってる。
「爆豪くんがこのクラスから欠けると、なんか妙だったから…元気になって良かった！」
「ほんまやな」
「たまには居なくても、それは、静かでいいけどな」
「半分野郎てめぇぇ！」
「いつもの爆豪や」
違ぇ。
昔の俺には戻れやしねぇ。
「今日も頑張ってね」
だってほら…
「やめろよ…」
頭を撫でられて
普通でいられるわけねぇもん。
「怒っちゃった？」
Aの手を掴んで離さない俺を
ギクッと言う音が聞こえそうな顔で
見つめてくんだ。
「やめろ」
「ごめんってぇぇ」
そう言って
プクーっとを膨らませたAの頬も
もう、潰せねぇな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らみそ(プロフ) - 花帆さん» 花帆様ー！違う作品も見て頂いて感謝です(´；ω；｀)ラストをどうしようか迷っていて、微妙な感じで終わってしまいました(´；ω；｀) 甘い2人…ですか！！良いですねぇ！私が描くと、きっとアール18かかっちゃいます()← (2020年5月11日 11時) (
レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます！一気に読ませて頂きました。一途なかっちゃんと夢主さんとの禁断の恋がたまらなく切なくトキメキました…っ 切ないけど、ラストの両想い良かったです…！この後の甘い２人も見てみたくなります(*´艸｀*) (2020年5月10日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 鳳＊さん» 応援していただいたおかげで何とか！たどり着けました(´；ω；｀)！！是非、じゃんじゃんコメントしてください！見てください！←本当にありがとうございましたm(_ _)m (2020年4月23日 18時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
鳳＊(プロフ) - 完結おめでとうぅぅぅぅぅぅ泣!!いい話過ぎてもう、、、！他の作品の方でもお世話になると思います。その時はまたコメントさせていただきますぅぅぅ。本当にお疲れ様ぁぁぁぁぁぁあ！ (2020年4月23日 18時) (レス) id: 63e109079e (このIDを非表示/違反報告)
らみそ(プロフ) - 鳳＊さん» そうなんですね(´；ω；｀)コロナに負けず、気をつけてくださいね(;_;)こちらマスク無いです_(:3 」∠)_ありがとおおお(´･_･`) (2020年3月31日 16時) (レス) id: b9c138927a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らみそ | 作成日時：2020年3月28日 13時
