友達の幼馴染が超ハイスペックらしい【轟焦凍】

彼氏 ページ17

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美「Aに報告しようと思ってて…その…なかなか言い出せなくて」


頬を赤らめて、そう話してくれる美麗ちゃん。


『最近なの？』


美「そう、最近付き合ってさ…ごめんね！言い出せなくて！」



"私も実際に恋してみて、変わったから
おすすめしたんだけど…
おすすめする相手間違えちゃった"


申し訳なさそうに頭を下げる美麗ちゃん。


『ありがとう、言ってくれて、嬉しい。』


美麗ちゃんの頭を抱きしめて
そう呟いた。


…


『てっきり、焦凍先輩と付き合うのかと思った』


美「え」


ありえないでしょ、幼馴染なんだよ？と
本当に無いみたいな顔をするから、
先輩が少し可愛そうに思えた。

…


爆発さんが
"人の女"って言った時点で察しただろうけど
日々無感情の私ですら…さすがに…心が痛くなったのだ。
…そんなの…彼が痛くないはずがない。

でも、なんて声をかければいいのかな。

全然分からないよ…。


美「ねぇー、最近化粧してる？」


『あ、休日だけするようにしてるよ！』


美「今日は、勝己が来る日だからー…明日とかモデル頼んでもいいかな！？」



ほら…また、心が痛い。


『焦凍先輩が来るんじゃなかった？』


美「あー…うん、来るよ、でも、夜ね」


『夜？』


私もお祝いしたかったななんて
図々しくて言えるわけもない。

でも、朝一番におめでとうを言えたし
プレゼントも渡せたから、後悔はない。


美「うーん…何時ごろ来るんだろう…」


『それってさ、勝己さん？いい顔するの？』


美「何で…？」


『幼馴染だからって、男女には変わりないよ！』


美「A…？」


自分でもこんな言葉が出てくると思わなかったので
慌てて口を塞いだ。



『ご、ごめん！違くて…』


美「いいや…私も正直迷ってるの…」


『え…』


そうか…美麗ちゃんも悩んでいたんだ…。


私の相談ばっかり聞いてもらっていて
彼女の相談を聞けていなかったことに気が付いて悔しくなった。


美「勝己にも言われたの」


"幼馴染だからって、俺が嫌だって言っても部屋入れんのか"
"お前に気が無くても、相手に気があったらどーすんだよ"
"絶対そんなことは無いって言いきれんのか？"
"お前は長い付き合いかもしんねぇが、俺は知らねぇ"


そんなことを言われたそう。


『私には難しい話だけど…

…うん！聞いてくる！』


美「え？待って！」


＿＿


『先輩！ちょっといいですか！』


私、こんな性格じゃなかったはず。

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