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８−３５〜JS〜 ページ35
『行かない』って選択肢なんて
最初からないんだ。
なのに…大事な2人の時間
貴重な2人の時間……
Aが
素直になかなかならないのは
我慢しちゃいがちなのは。
誰より知ってるはずだろ、おれ。
なのに…
チリん♪
銀色の鈴の付いたカギ。
全てでそれを突破して
ウチにはいる…
JS「…A？」
リビングには灯りが付いてて
ソファーを周りこむと
いつもの、Aの場所。
クッションと…
“黒のフーディ”を抱きしめて
小さくまるくなって寝てる
ぼくのAが
そこに いた…んだ
JS「…っ！」
ぼくのフーディを
クローゼットでいじってた、Aを
思い出した
“これも持って行きたい”って。
Aが言った
これを持って行きたがったわけが…
JS「…んだよ…。服が代わりって。
もー。ほんと。」
寝てるAの頬をなでる。
あの時から
準備してた…？
寂しくなる夜を1人で越えるために。
準備してた…んだ
我慢することないのに…
はぁ…… たまんない…///
Aが
かわいくて。かわいくて
愛しくて
大事にベッドにはこんで
ぼくも寝る支度をして
その横にすべりこむ
Aが抱きしめてるフーディを
ボクが着て
Aをボクの腕の中の
Aだけの場所にしまいこむと
目を閉じた
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作者名：maco | 作者ホームページ：https://twitter.com/6y0u0y2u?s=09
作成日時：2021年5月19日 12時
