【すとぷり】その涙を僕の肩に落としてよ

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「あ、伊藤さん！！遅かったじゃん」
『ちょっと電車遅れちゃったみたいで…』

今日は修学旅行

集合場所の東京駅で友達と話す

今日は嵐が予想されてたみたいだけど、どうやら大丈夫そう

り「伊藤さーん！さっそくでごめんなんだけどこれ！」

そう言って渡されるのはたくさんの資料

『うん。新幹線の中でまとめておくね』

資料をカバンにしまおうとした

だけど

る「僕も手伝うよ」

資料を彼に取られてしまった

り「るぅとお前良い奴じゃん」

りいくんは感激しているよう

る「なにそれ…」


あっという間に新幹線に乗る時間になってしまった

『あ、一緒にやるなら席…』

り「俺と隣だったよね？るぅとが俺と交換すればいいよ」

る「あー…うん。ありがとう」

え


新幹線、二人席だよね？

2時間苺谷くんと隣？

あ、でも映画の時もそんなだったか

「そこ！はやく乗れ〜」

先生に言われて私達は急いで乗った


る「よいしょっと…伊藤さんのも置こうか？」

『あ、ちょっと待って…』

資料まとめに必要なものを出して苺谷くんに荷物を置いてもらう

る「じゃあ半分こ」

そう言って私に半分より少ない量のプリントを渡す

『…半分？』

どう考えても私の方が少ない

る「ちゃちゃっとやって景色とか眺めたりしなよ。」

『そんなの悪いよ。ちょっとちょうだい』

る「いいのいいの。気にしなーい」

気にするよ…

『…ありがとう』

何を言ってもだめなんだろうから

素直にお礼をする

る「どういたしまして」

優しいところ

そこは

ちょっとずるい

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