【すとぷり】その涙を僕の肩に落としてよ

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る「学校の近くの公園まで来れる？」

そう言われたため私は制服にパーカーを羽織って公園に向かう

足は震えてるし、多分目も赤い

だから下を向いて歩く

どうしよう

同級生とかに会わないかな


公園について、しばらくベンチに座っていたら苺谷くんが来た

る「ごめん…！お茶、飲む？」

冷たいペットボトルを渡される

『ごめん』

私は相変わらず下を向いたまま

苺谷くんが隣に座ってくる


る「来る間に落ち着いた？」

『うん。ほんとに変な事言ってごめんなさい』


る「…何があったか、話せる？」

話しちゃっていいのかな

る「無理にとは言わないけど…」


この人になら話してもいいかもしれない

そうだよ

さっき、すがりたいって思ったじゃん


頼りたいって思ったじゃん

『…愛されたかっただけなの』

る「うん」

『今まで、たくさんの偽物の笑顔を繕ってきた。





それで、たくさんの表面だけの友達ばかり増えてって






でも、友達を作るのが苦手だった私からしたら、その時は嬉しかった



お母さんに言ったら喜んでくれるかなって







違ったね


たくさん私を怒るし、叩くし…』

涙腺が緩いなって

自分でも思う

る「…ほっぺたも、足も…」

『全部お母さんにやられた』


そう言うと苺谷くんが私のほっぺに手を当ててきた

『あのね、離婚したの。さっき帰ったらもうお母さんはいなかった



一緒に組みたてたタンスも、全部全部

大事な物はね、持ってっちゃって



私みたいないらないものはそのまま置いていったの』


言いながら涙が止まらない




『私はお母さんが大好き。その気持ちはなんでかわからないけど変わらないの。


でもね、お母さんは私のこと


愛してなくて


言うことも聞いてくれない


ストレス発散するための、道具だったんだ

多分愛してくれようとは思ってくれてた

お母さんだもん


でも、お母さんの理想の子供にはなれなかった

…お母さんから愛されてないって、わかってたのに



いつか愛してくれるかもしれないって

無駄な事思ってたんだ』

る「うん。うん」


『今だってこんなに辛いのに

愛されたいって思っちゃうの』



る「大丈夫。大丈夫。」

背中を規則正しく叩いてくれる


る「伊藤さんは表面の友達だって、思ってるかもしれないけど

君の事を信頼している人は沢山いるし、助かってるって思ってる人もいるんだよ。
少なくとも僕は、君の事必要としているから」

溢れて止まらない涙を、苺谷くんが拭ってくれる

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