優しさ ページ33
花様が私を助けてくださったあと
部屋を出ると
花様とツバキさんが話している声が聞こえました。
「ツバキお兄ちゃんには、ガッカリ」
「申し訳ございません花様。」
「いやだ！許さない！！アズサお姉ちゃんを傷つけたツバキお兄ちゃんなんか、だいっきらい！！」
「花様っ！」
「ツバキお兄ちゃんのバカ！！」
「…花様、お許しください。」
「やだ！！」
「花様…」
ツバキさんがされたことは
確かにいけないことです
ですが
せいら様とツバキさんが
上手くいったと踏んで、花様にお話をしましょう。
「花様、ツバキさんを許してあげてください。」
「アズサお姉ちゃん！なんで？？」
「花様が私のような者を思って頂いているだけで嬉しいのです。確かにツバキさんはいけないことをしましたが、私は大丈夫です。せいら様とツバキさん、上手くいったようですし。私は大丈夫ですよ。花様。ありがとうございます。」
「うぅ。お姉ちゃんがそう言うなら…わかった！ツバキお兄ちゃんのこと、ゆるしゅ！」
「花様、本当ですか？」
「うん！また同じようなことをしたらゆるさないよ！」
「ありがとうございます、花様。感謝致します」
「うん！」
「花？何があったの？？」
あっ、奥様が……。
「お母さん！何も無いから大丈夫だよ♪」
「本当なの？」
「うん！」
「そう。ならいいのよ。何かあったら言いなさいね？」
「うん！分かった！」
「ヒメノ、お風呂の準備をしなさい。ツバキ、せいらのサポートしなさい。」
「承知致しました」
「承知致しました。失礼致します」
私は一旦せいら様のお部屋へ。
ツバキさんは湯浴みの準備に向かいました。
せいら様にお話を聞きましょう♪
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2018年9月26日 10時
