【刀剣乱舞】虐待を受けていた審神者とブラック本丸の刀剣男士

(続き) ページ15

三日月宗近『？？
どうしたんだ、主や。』

杏菜『みかじゅき、おにいちゃ…だいじょうぶ……？』

心配そうな顔をして三日月宗近にそう聞いた。

三日月宗近『はっはっはっ、これは一本取られたな。
まあ、おれはじじいだからな。
大丈夫ではないがな。』

杏菜『みかじゅきおにいちゃ、おじいちゃなの？
じぇんじぇんみえない。』

三日月宗近『はっはっはっ、おれは11世紀の末に生まれたからな。
だから、要するにじじいなのさ。』

杏菜には、まだ理解していないのか。
頭には？マークがいっぱいあるように見える。
三日月宗近は杏菜を抱っこして自分の膝の上に乗せた。

三日月宗近『その事に関してはこれから知っていけばいい。』

そう言って、杏菜の頭を撫でようとしたが、ビクッと怯えられてしまった。
けれど、杏菜は三日月宗近にこういった。

杏菜『みかじゅきおにいちゃ、いちゃいのちゃいのとんでけー！』

そう、杏菜が言うと光が出てきて、三日月宗近の傷が全部治る。
そして、三日月宗近はこれほど優しい霊力に触れたことがなかったので一筋の涙が流れ落ちた。

三日月宗近『！！
はっはっはっ、これは驚いたな。
主や、ありがとうな。
おかげで腰も傷も全部すっかり治ったぞ。』

杏菜『ほんとう？』

杏菜は少し不安そうな顔をして三日月宗近を見た。

三日月宗近『ああ。』

三日月宗近は杏菜を安心させるかのように優しそうな顔をした。
すると――

??)『なんじゃあ、おまんらえらい賑やかじゃのう。』

杏菜は誰かもわからずに怯えてしい、三日月宗近に抱きついた。

??)『おっ、主。
起きちょったんか。』

杏菜『だりぇ……？』

??)((グサッ

他の刀剣男士には聞こえているような効果音がとびかかった。
加州清光と大和守安定は笑いを必死にこらえていた。
この土佐訛りの刀剣男士は杏菜に近づいて杏菜の目線にしゃがんでこういった。

??)『わしは陸奥守吉行じゃ。』

杏菜『むちゅのかみおにいちゃ……？』

陸奥守吉行『そうじゃ。』

すると、杏菜は陸奥守吉行に手を広げた。
杏菜は分かってきたのだろう。
この本丸の刀剣男士たちは自分のことを傷つけたりしないということに…和泉守兼定を除くだが。
陸奥守吉行に手を広げた。

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