【刀剣乱舞】虐待を受けていた審神者とブラック本丸の刀剣男士

(続き) ページ12

堀川国広『お部屋の掃除が終わったので、主さんをお部屋で寝かせてあげましょうか。』

大和守安定『そうだね。
ほら、清光行くよ。』

加州清光『はーい。』

大和守安定『それにしても、主本当に良く寝てるね。』

加州清光『俺から全然離れようとしてくれないからね！』

大和守安定『何どや顔してるわけ？
寝かせたのは、僕だからね。』

加州清光『うっ……。』

堀川国広『で、でも、主さんは加州さんの所に来ても起きないって言うことはそれだけ慣れてきたってことじゃないでしょうか？』

加州清光『それを言ってくれるのは堀川だけだよ！』

堀川国広『あとは、主さんが兼さんに懐いてくれれば僕としてはいいんですけどね。』

加州清光『まあ、あの時和泉守が刀なんかを主に向けなかったら今頃懐いてたんじゃないかな？』

和泉守兼定『あ、あの時は仕方なかったんだ！
国広たちに何かあったらいけなかったしな。』

大和守安定『それは、感謝してるよ。
あの時の兼さんは僕らを守ろうとしてくれた。
普通に考えたらあんな小さい子に刀なんか向けたら怯えられるよね。』

加州清光『まあね。』

堀川国広『はい、着きましたよ。』

和泉守兼定『つってもなー……。
清光に主は抱きついてて離れねえしな。』

加州清光『うん。』

大和守安定『嬉しそうな顔で返事してるし……。』

堀川国広『とりあえず、布団に横にさせましょうか。』

和泉守兼定『国広の言うとおりだ。
寝かせねえと意味がねえからな。』

加州清光はしぶしぶ杏菜を布団に横にさせた。
杏菜はよく寝ているのかするりと加州清光から離れた。

堀川国広『よし、じゃあ僕たちは広間に戻りましょうか。
あ、兼さんは主さんの傍にいてあげてくださいね。』

和泉守兼定『はぁ！？
なんで俺が……。』

堀川国広『だって、兼さんも主さんと仲良くなりたいですよね？』

和泉守兼定『けど、オレは……。』

堀川国広『大丈夫ですよ、兼さん。
主さんならきっとわかってくれますよ。』

和泉守兼定『そう言ってもよう……。』

堀川国広『じゃあ、後はお願いしますね。
兼さん。
加州さん、大和守さん、行きましょう』

和泉守兼定『は！？
ちょ、おい…国広！』

そう言って、沖田組と堀川国広は主の部屋を後にした。
宗旨、加州清光と大和守安定はムスッとしていた。

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