【刀剣乱舞】本丸が元通りになったので平和な私生活を送りたいと思います【笑えない冗談よし子さん】

騒ぐ奴らに鬼在りし。笑えない ページ21

この本丸の味噌汁の出汁は鰹節らしい。
予め取っておいた出汁を大鍋に入れ、具材を投入し、味噌も入れる。大人数だから一度に入れる味噌の量が半端じゃない。

ちなみに今日の味噌汁は大根と人参とお豆腐だ。




『歌仙さん、味付けはこのくらいで大丈夫ですか？』




小皿に入った味噌汁を歌仙さんに渡し「うん、丁度いいね」とOKを貰ったあと、沸騰させぬように火を弱めた。

そして弱めるのを待っていたかのように光忠さんが私の名前呼ぶ。




「菜っ葉のおひたし、ごまと醤油の二つをお願い！茹で上がったのは冷やして水気をとっといたよ」


『了解です』




あれをやったりこれをやったりと、たった三人なのにこんなに賑やかな厨は他にあるだろうか。他の本丸もこんな感じなんだろうけど、少なくとも私は初めてである。

料理は好きな方なので楽しい事には変わりないけど。



……それにしても、彼等は最近まともな食事を取り始めたばかりなのに、料理の仕方を知っていることに驚いた。光忠さんは元主の影響だよね。歌仙さんは……まさか独学？え、雅やべぇ


そんなことを考えているうちに、厨から流れる匂いに誘われて何人かの刀剣が入口から顔を出した




「あれ縁？」


「なんだぁお前も料理してんのか？」


『料理は好きなので、お手伝いですよ。和泉守さんと大和守さんは鍛練ですか？』


「おう！まぁ俺が勝ったけどな！」


「最後の一本だけだけどね」


「勝ったには勝っただろうがよ！！」


「最後だけね！！！」




……お二人さん、喧嘩をするのはいいんだけど。
いや良くないけども！

その前に、歌仙さんの顔を見た方がいい。

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