【とうらぶ】微力だけど任せてください！！【ブラック本丸】 (ページ4)

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参＊情報ページ4

―――無事に学校を卒業して、審神者になることになった私は、改めて説明を受けた。

「貴方の霊力を考慮した結果、担当して頂く本丸はここになりました」

以前と同じ人が我が家に訪れ、以前と同じように向き合っている。私の隣にはもちろん母がいる。

男の人が指した本丸の情報を読んでいくと……

「え、いやあのこれ！！ブラック本丸じゃないですか！！」

「ブラック本丸…そういう言い方の方がしっくりきますね」

「そうですか…？じゃない！何でこの本丸なんですか！」

こうやって話してると、何となくこの人のことが分かるが、天然だ。

私が言った「ブラック本丸」、男の人が勧めた本丸の情報はこうだ。

〈審神者履歴〉
田嶋審神者
女性。独身。26歳で審神者に就く。
荒っぽい性格で、よく物を壊すが、仕事に関しては優秀。
刀の付喪神である彼らに対して、奴隷のように扱っていたことが目に余っていた。

『本丸の状態』
・こんのすけからの連絡がよく途切れるようになっており、いつの日か全く来なくなった。

・視察に行った者からの報告では、特に異常はないとのこと。

・審神者会議に田嶋審神者の欠席が続き、担当者の面々で視察に行った結果

→こんのすけは審神者の部屋で重症のまま放置され、衰弱していた。

付喪神の姿は見えず、田嶋審神者はある一室の前で鶴丸国永を刀解しようとしていた。

その場で捕縛し、連行したが、鶴丸国永は我々を拒絶し、刃を向けてきたため手をつけずに撤退。

・本丸自体も荒れに荒れており、直すことが困難である。

「現状」
何故こうなってしまったのか、真相は暴かれることなく保留となっている。

田嶋審神者は後日、自殺しているところを発見された。

ブラックもブラックだ。こんな真っ黒な本丸に行けとは、死ねと言われているようなもんだろう。

「この田嶋審神者は、付喪神の人達を奴隷みたいに扱っていたって目撃証言があったんですよね？」

「……ええ」

「どうしてその時に外そうとしなかったんですか？」

「…やはり、そこは聞きますか。隠すような真似はしません。正直に話します。まず第一に、証拠が不十分だったのです。この時には、どれだけ証拠を並べても誤魔化されるか潰されるかの二択でした」

「だから、確実な証拠があるその場を狙ったってことですか？」

「はい。そうなります」

少し納得はいかなかったけど、政府の事情は知らないため、それ以上は言えなかった。