無色透明な心にさよなら【名前変換オリジナル】

ep.21 ページ21

――――――バイトの日







私は今日、翔也さんをこの間のお礼に食事(という名のデート)に誘おうと思う。



いつもよりもメイクに時間をかけたし、髪の毛もいつもは適当にまとめてるだけだが、可愛くお団子にした。


私、今までこれ以上の関係なんて考えてもいなかったけれど、少しでも今は…



翔也さんに近づきたい…！！









――――――――ガチャ



「お、おはようございます！」



夏希「おっ！おはよう！朗報がありますよー」


「え、なんですか？」





来てそうそう、夏希さんは私に新しいシフト表を渡した。




夏希「志緒ちゃんが大学で落ち着いてきたからまたバイトに来てくれるって！」



「ほんとですか！？」








そういえば、高校の時はここでバイトしてたんだよね？また来てくれるなんて有難いなぁ〜

せっかく仲良くなったんだもんね






夏希「明後日から辞めた厨房の子の代わりに来てくれるんだって」


「そうなんですね〜！」









そういえば翔也さんは？

もうすぐ時間なのに…また遅刻？









――――――――――ガチャ





翔也「やっべー！！！遅刻ギリだ、すんません！」









き、来たーーーー！！！！！！







夏希「おはよ翔也、またギリかー？」

「お、おはようございます！」





翔也「おはよ！いやぁ〜電車が混んでてな！」






そう言いながら翔也さんは制服に着替えだした。


翔也さんは女子の私の前でも平気で着替えるから目のやり場に困る…








「…ん、あれ？翔也さん肩のところ虫刺されですか？」


翔也「あ、マジで？！見えないから気づかなかった！」






夏希「全くお前は良い意味で馬鹿だよな笑」

「そうですね、良い意味で笑」




翔也「な、なんだよそれー！！」








でも、そんなところも…ちょっと可愛くて
ますますこの熱は高くなる…。

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