《作り直し》仕事の邪魔すんな。

配達物４個目 ページ6

ーー赤Aside


ちくしょう、びしょ濡れじゃねぇか。

いま仕事してなくて本当に良かった。
荷物まで濡れたら面倒くさい。



赤A:『あのな？べつに仕事するのに怒ってるわけじゃねぇんだわ』

B細胞:「はい…」

赤A:『でもこの間、igE抗体の出し過ぎで細胞達やマスト細胞と喧嘩になったろ』

B細胞:「はい…」



B細胞に説教…と言うほどのものではないが常識を教えている。←説教です

俺が腕組みしながら仁王立ちして、B細胞が俺の前で正座をしている。

シロは俺達の様子を苦笑しながら見守っている。

アカコ？知らん。どっか行った。

後にB細胞に「本物のヤ◯ザみたいでしたよ…」と言われたが、自覚しているので何とも思わない。


ステロイドが来るまでまだ少し時間がある。

今は大噴火…この体がくしゃみを連発している。
ああ、涙と地殻変動もだっけか。




スギ:「スギ〜」

赤A:『五月蝿ぇ、説教の邪魔すんなや！さっさと消滅しろ！！』

シロ:「あ、説教って言った…」



背後から来たアレルゲンにB細胞が持ってた、なんか抗体を噴出する銃みたいなやつを投げつけて、ヒスタミンの海にぶち落とした。


B細胞への説教も飽きて辺りを見回すと、遠くから何かがゴロゴロと近づいて来るのに気付いた。

見覚えのある鉄球のように黒くて丸い大きな球。

よく見ると、その正体を知っているアカコが顔を青ざめさせながらソレを押して運んで来ていた。




赤A:『おいアカコ…それ…まさかな？冗談だろ？な？(威圧)』

アカコ:「すいませんそのまさかです！！」




謝るアカコの後ろであの丸薬…ステロイドが入っている黒い球が開き始めた。

俺はステロイドが出てくる前に速やかに逃げた。

配達物５個目→←一応、素顔を…。

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