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お風呂からまゆが上がってきた
「もう朝からやめてよ」
とも「久々ゆっくりできる日なんだから
そんな日があってもいいじゃん」
「昨日から疲れた」
とも「随分ヨさそうだったけど」
「そういうこと言わないで」
とも「ごめんって、まあ、座ってよ」
怒ってたけど横に座るのかわいいなあ
とも「最終便までだらだらしよ？」
「もうシないからね」
とも「次会う時までお預け？」
「そうです」
とも「…はーい」
「ねぇ、久々に水族館いかない？」
とも「初めてデートした時の？」
「そう」
とも「いいよ。じゃあ、準備する」
ってあの時とほとんど同じ服を選ぶ
気づくものかね…？
とも「おれいつでもー」
「あ！！あの時の服じゃん」
とも「気づく？」
「そりゃね、私も同じがいいけど無い…」
とも「いいよ、そんなに気にしないで」
「んー、ずるいなあ」
とも「…いいんだよ、女の子は常に新しい服着てれば」
「なにそれ笑」
とも「いいの！なんでも似合うでしょ」
「かっこいいー」
って囃してくる
俺の方が浮かれてるかもね…
＊車内
まゆは久々だなあって浮かれててかわいい
あの時はお互い緊張しててこんな空気じゃなかったし
「フォトブックでさ、
ともの写真だけぎりぎりまで悩んだの。
他のメッセージとかも悩んだりで
差し替えまくったんだけど…」
とも「うん」
「ともの写真だけ暫定にしてるでしょ？
今日また撮れたらなあって、同じところで」
とも「ペンギンの前？」
「そう。でも、やっぱり初めてってだけで特別だから
あの写真を選ぶ気がするんだけどね…」
とも「また出すの？」
「今度は何かの大きな節目か、本当に死ぬ前に出すかな
関係性も変わってくるだろうし。
今回も小柳くんも書き直したんだから、
いまやあんな扱いに変わってるから最初の文言と変わりまくり笑」
とも「俺は？」
「ともは書きたいことは変わらなかったよ。
写真がね、やっぱり悩ましかったよね」
完璧を求める人だから妥協なんて
しなかったんだろうな…
「なんか、懐かしいね…」
とも「緊張してたもんね」
「ともが30分くらい機能してなかったのも
今となっては面白いよね」
とも「…あったね笑」
「もう着くじゃん、楽しみ」
子供みたいな無邪気さに惹かれたんだったな、
とか思い出した
多分、いろいろめんどくさいこと起きて
不安になってるのかな？
初々しい時のこと思い出したいのかも…
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作者名：さくま | 作成日時：2021年9月16日 12時
