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そのことが、また寂しくさせる。
電話越しに聞こえる熱の宿した呼吸音。
それが艶を宿して。
私は瞼を閉じて、その様を想像する。
宏光が、頬を紅潮させて息を乱して、上り詰めた後に色を持った吐息で。
「……ひろみつ…っ………」
【失敗したわ……】
「…え……？」
【余計に会いたくなった……】
「っ、…うん……」
心が騒ぐ。
宏光に会いたいと。
けれど、それは出来ない。
ワガママという言葉だけでは片付けられないものだ。
例えば、会うことによって寝不足で身体が辛くなるだとか、私と宏光だけの中で済むことならば無理をしてもいいけれど。
これは、それだけでは済まない。
私と宏光に関わる全ての人を命の危険に晒す行為。
身勝手にそれをするにはあまりにも、宏光も私も周囲の人々に恵まれすぎていた。
だから今は、絶対に会えない。
けれど。
頭でわかっていても。
「私も、会いたい─────……」
言わずにはいられなかった。
会いたい。
宏光の熱に触れたい。
声に少しだけ涙が滲んで。
言っても仕方のないことを口にしてしまう。
【やっと言ったな…。】
「え……？」
【俺みたいな仕事してると、物わかりの良い女ってありがたいんだけどさ……】
「うん……。」
【良すぎるのも寂しいんだよ。】
「そう、なの？」
【ああ。】
勝手だ。
恐らく宏光のような仕事をしている人にとって"会いたい"は最大級のワガママだろう。
そして、それは度が過ぎれば簡単に面倒になるくせに。
ああ、相変わらず…
宏光は、狡い──────……
狡くて、そして面倒くさい。
そんな面倒な一面すらもが愛しいとか思ってしまう私は本当にどうしようもない。
【ホント、ほっとくとすぐ氷の女になっちゃうんだから。】
声に少しだけ、ほんの少しだけ寂しさを混ぜながら拗ねたように呟く宏光が可愛い。
身体だけの関係の頃、パブリックイメージに反して可愛さなど皆無だと思っていた宏光。
けれど、関係が変化してからはこういった可愛さを感じることがある。
宏光がそれを見せるようになったからなのか、私の心情が変化して見えるようになったのか…どちらだろうか。
【早く、会いてぇな。】
「うん…。」
【あー…マジで不完全燃焼……。】
「………。」
【会う時は覚悟しといて。】
【寝かさねぇから。】
っ、
やっぱり、この男は油断できない。
＿＿＿＿to be continued
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とーか(プロフ) - おい、黄色(笑)……まぁ、いいか(笑)その緩さが愛しいのは私の方だし(笑)ほいほーい、次の逢瀬を楽しみにしてるわー♪♪ヽ(´▽｀)/ (2020年6月20日 15時) (
レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
神奈川の姫 - やほ(o・ω・o)４周年！！おめでとー♪次に会えた時は祝杯をあげよう(笑) (2020年6月20日 12時) (レス) id: 8df120df75 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ゆまさん» ホント決まって良かったですよねー(#^.^#)無事にその日を迎えられますように♪♪しかし…『宇宙』を何の躊躇いも違和感もなく『そら』と読むのはSLAVE特有ですかね……(笑)私はキスブサは昔のが好きです(笑) (2020年5月31日 20時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - キャー！お返事ありがとうございます。某バンド振替公演決まり来月？一瞬目を疑いましたがよく見たら来年でした。同じ宇宙の下で是非いつか。そして私は世間の評価は低いかもですが懐かしいキスブサのみっくんにときめいております。 (2020年5月30日 21時) (レス) id: 67e0d7627f (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ゆまさん» ゆまさーーん♪そ、そ、そのフレーズはっ!!!(笑)また懐かしいものを引っ張り出してきましたね(笑)ちなみにそれ、私の本棚で裸の時代と一緒に並んでます(笑)ゆまさんとお会い出来るとしたら、どちらの現場ですかね(笑)いつかどちらかで、楽しみにしておりますー♪(#^.^#) (2020年5月30日 10時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーか
| 作成日時：2020年5月21日 10時
