その言葉に救われるのは ページ37
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『凄かったんだよー。もうまわりのレベルが高すぎてさ……。
風の個性の人と、氷と熱両方の個性と……!』
「わあ、すごい夢みたいな個性ばっかりだね……!
二個持ちはやっぱりトップレベルになるといるんだね!」
講習会から帰ってきた翌朝、オールマイトとのトレーニングを終えてすぐに出久に話をした。
友達になった人とか雄英の先輩とかのことを話すとお馴染みのノートを取り出し、
捉えることの出来ないほど凄い速さで鉛筆を動かしていく。
そして、講習の内容を話すと、これもお決まりのブツブツを繰り出し自己分析をはじめていく。
『(……おもしろいなぁ)』
「ねえ、友達とはどんな話をしたの?」
『え、ああ。えっとね……』
そうだ、敵連合の話をしたんだった。焦凍に。その話をしたんだった。
それを思い出して少し後悔した。
なんで一番はじめにできた友達の出久に話す前に言っちゃったんだ。
もし私がその立場だったら嫉妬してしまうだろう。
『ごめん、出久に話す前に喋っちゃったんだ……私が抱えてるもの、ってやつ』
「え、ああ大丈夫だよ! Aの自由だし!」
『気にしてない?』
「ふふ、うーん。ちょっと悔しいよ、僕が友達一号だったのになーって」
『…………うん、ごめん。でも嬉しい。嫉妬してくれたってことでしょ』
「そう言われると、僕も恥ずかしいよ……! で、話してくれるの?」
『……うん。 私は、ヴィランに育てられたんだ』
焦凍に話した時と同じように、出久に話した。
私は、救けて欲しいと思わなかった、と。
でも、焦凍の時と違って、何故か私の頬は濡れていた。自然に、ぽろぽろと流れていく涙。
『、なんで……泣いてるんだろ』
なんとなく考えてみると、あれは焦凍のために話したからだったかもしれない。
今私は、きっと私のために喋っているんだ。
私は出久に、救けを求めているんだ。だから泣いてしまった。
彼らとの思い出がまた脳内を埋め尽くしていくから寂しいんだ。
そんな自分の弱さが、情けなくてまた涙が溢れる。
「……A、」
私の名前を呼んでくれた。すると、出久の両手が私の首に巻き付いて、そのまま後頭部を包んだ。
でも優しいその両手が私を離さない。
出久に抱き締められてる、って心臓のうるさい音も止まらない。
「無理しないで泣いていいよ。これからは僕が、絶対、悲しくさせないから。
A。もう大丈夫、僕が来た」
その言葉を聞いてまた涙が溢れ出した。
今度は嬉し涙が。
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青春ログアウト(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます。お、お茶子くんじゃないか笑 設定に関しては自分得で書きましたので共感してくださるのは光栄ですね！これからも頑張ります！ (2018年3月7日 7時) (
レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - この設定好きだ。私。 (笑) 設定だけじゃなくてお話もどストライクです。これからも頑張ってください！更新待ってます(-ω-) (2018年3月6日 23時) (レス) id: 633020e803 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - 夏みかんさん» コメントありがとうございます。自分でも書いていてとても楽しいです！弔らヴィランの関係も目が離せません！笑笑 更新頑張ります！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - 相澤先生と弔くん尊い…設定が最高です！！usjの話とか、どうなるのか気になります！！これからも頑張って下さい(*´ω｀*) (2018年2月19日 18時) (レス) id: a02c522a65 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - blackReaperさん» コメントありがとうございます。10月22日ですか？これは自分の誕生日そのまま設定したので自分とも一緒ですね笑 (2018年2月17日 9時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青春ログアウト | 作成日時：2018年1月10日 19時
