白銀の姫

三十八話 ページ38

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あれから数ヶ月すぎた……
スウォン様は仕事で忙しくしており、その反面私は暇で暇で仕方ない……物語のように後宮にたくさんの女性がいたら物語のようにドロドロ展開を楽しんで入れたのに……と、ダメなことを考えてしまう……






そんなことは置いておいて……ここ数週間。スウォン様はグンテ将軍と頻繁にお会いになられている。どうやら北東の方で近々小火騒(ぼやさわぎ)があるかもしれないとかで……




そんなある日、ついにボヤ騒ぎが起きた……




「スウォン様……」



ス「ハル、絶対に部屋から出ないでくださいね。私の作戦も万全とは言えません……」



「はい、ちゃんと部屋にいます……どうか、ご無事で……」




なんて、馬に乗るスウォン様を見上げて言えばスウォン様はフニャっと顔を緩め微笑む……




馬を動かし、門から出ていくスウォン様の背が見えなくなるまで見送り、女官に連れられ部屋に戻る…………





今回のボヤ騒ぎは日の部族と千州軍……スウォン様は犠牲を最小限に押さえると言っていたが……新しい時代には必ずどこかで誰かが犠牲になり血を流す……





今日出発して、明日明け方から戦が始まる……そして、どう言うどちらが勝ったのか明後日に分かる……はず。





どうか……すぐに終わりますように……

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