お兄ちゃんだったはず ページ7
こ「僕お金あるから好きなのたのんでいーよ」
『えっ、でも』
こ「いいから、いいから!!」
話がしたいからといって、ころんさんと近くにあったカフェに来た。
こ「遠慮は禁止!」
『うぐっ、分かりました。…じゃあ、アイスコーヒーで』
若干高いアイスコーヒーを指差したけど、彼は「いいよ」と頷いた。なんかお金持ちの余裕を見せつけられたな…。
ってそんなことより。
『さとみお兄ちゃん、今頃なにしてるのかな…』
そう呟くと頭の中に、お兄ちゃんとの思い出が浮かんできた。
_____物心ついたときから、側にはさとみお兄ちゃんがいた。
保育園の時は手をつないで行ったし。
小学生のころは勉強を教えてくれた。
お母さんがパートの時は家にご飯作りに来てくれたっけ。
喧嘩なんてしなかったし、本当の兄妹みたいだった。
でも、たまにさとみお兄ちゃんは機嫌を悪くした。
え〜と、どうしてだっけな。
あ、そうそう、確か中学生のころ。
他校との交流会があって、そこで仲良くなった男の子がいたんだよね。
名前も顔も、声も覚えてないけど。
……黄色い髪の毛だったような。
その子と文通してたんだ。1年くらい。
で、お兄ちゃんといるときにその手紙読むと、イライラしてた。
「そいつ誰?男?」
「好きなの?」
「彼氏じゃないよな?」
…って。
正直意味わかんなかったけど今考えると嫉妬、してくれてたのかな。
なーんて。
そして、高校に私が入ってからも似たようなことがあった。
赤い髪の男の子と仲良くなったんだけど、さとみお兄ちゃんはその子の話を私がするのが気に入らなかったみたいで、ずっとカリカリしてた。
そのころはなんでそんなに怒ってるのか、検討もつかなかったわけだけども。
でもお兄ちゃんはいい人だったし、私の夢も応援してくれた。おかげで小説家になれたと言っても過言じゃないし。
だから私もさとみお兄ちゃんの夢、応援しなきゃ。
だからお兄ちゃんが私のこと好きでいてくれても、決していえない。
___さとみお兄ちゃんのこと、好きかもなんて。
これが恋っていうなら………
とっても痛い。
こんな気持ち、なくなっちゃえばいいのに。
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シャーペンの芯(プロフ) - みょーんとしてる方さん» 素敵なコメントありがとうございます!!私の物語が少しでもお役に立ててよかったです!これほど嬉しいことはありません。告白、頑張ってください!!夢主と共に私も応援しています! (2021年9月21日 18時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
みょーんとしてる方 - 私今恋してるんです。その人は同じクラスで私とは天と地の差で、ちょっとためらってたけど(告白するか)この小説を読んで頑張ろう!と思いました!本当にありがとうございます。夢主ちゃんみたいに告白してみます! (2021年9月19日 22時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 夢花さん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです! (2021年3月10日 19時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 - あっあっあ甘いいいいいい!こういうの大好きです!ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!(スンッ)これから応援させていただきます。 (2021年3月10日 18時) (レス) id: cf87ac2a06 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!!!楽しんでいただけたようで、幸いでございます……! (2020年8月16日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーペンの芯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時:2020年4月7日 17時