お泊まり ページ5
さとみside
ライブが終わったあと。
幼馴染みで昔近所に住んでいた女の子・Aが泊まりにきた。
『あ〜、ひなちゃんかわいい』
さ「...........。」
夕食後から、いや夕食前からAはひなと遊んでるんだけど。
遊びすぎだろ……。
ちょっとは俺に構ってくれてもいいんだけど、な。
『いーな、私も猫飼いたい』
さ「飼えばいいじゃん」
『んー、ママがねぇ....』
さ「あー、猫嫌い?」
『ううん、アレルギー』
さ「はは、どんまい。なら仕方ないな」
『も〜、お兄ちゃんいいな〜』
さ「..........。」
無邪気に笑うAを見て、動きがとまってしまう。
お兄ちゃん、か_______
さ「ねぇA」
『ん?』
さ「俺ってさ......Aにとって、本当の兄みたい?」
『え?なんで?』
さ「い、いや........」
やっぱり会うと思い出してしまう。
小さい頃からの“初恋„。
こんな感情……持っていてもしょうがないのに。
『ねぇお兄ちゃん_______わっ!?』
もう駄目だ。
気づくと俺はAを押し倒していた。
『ちょ、何して_______』
さ「ご、ごめっ..…..。」
自分でも自分が何をしているのか分からない。でもとまらなくて、ただただ身体がAを求めていて。
…だから帰らないようにしてたのにな。
意味ないじゃん。
『ねぇさと______ん!?』
思わず、Aと唇を重ねる。
『んっ!?』
ごめん、A。
でも俺は.......
『っ……う…あ…ふっ……!』
さ「っ…んっ」
Aの口に、舌を入れて激しくキスをした。
何してるんだ俺。駄目だ、駄目なの、に。
『はぁっ…、さ…とみっ、お兄ちゃっ……んん!』
さ「______ん」
『はぁ……っ!』
口が離れる。
顔をあげれば、真っ赤になったAの顔。
『ちょ、ちょっとお兄ちゃん!?な、何してるの……。
私っ、はぁっ、初めてだったんだよ!?』
さ「ご、ごめん…でも……」
もう隠せるわけない。
俺は.........
さ「俺、Aのこと好きなんだけど」
『............。』
さ「恋愛感情だよ、これは」
『……え?』
さ「告白、だからね?」
『............。』
勢いで、告げてしまった。
そう、俺は今も昔もAが………。
『はっ……はあああああっ!?』
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シャーペンの芯(プロフ) - みょーんとしてる方さん» 素敵なコメントありがとうございます!!私の物語が少しでもお役に立ててよかったです!これほど嬉しいことはありません。告白、頑張ってください!!夢主と共に私も応援しています! (2021年9月21日 18時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
みょーんとしてる方 - 私今恋してるんです。その人は同じクラスで私とは天と地の差で、ちょっとためらってたけど(告白するか)この小説を読んで頑張ろう!と思いました!本当にありがとうございます。夢主ちゃんみたいに告白してみます! (2021年9月19日 22時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 夢花さん» ありがとうございます!!楽しんでいただけて嬉しいです! (2021年3月10日 19時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 - あっあっあ甘いいいいいい!こういうの大好きです!ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!(スンッ)これから応援させていただきます。 (2021年3月10日 18時) (レス) id: cf87ac2a06 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます!!!楽しんでいただけたようで、幸いでございます……! (2020年8月16日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャーペンの芯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syapennosin/
作成日時:2020年4月7日 17時