『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀.魂】3

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尻もちを着いた桂さんの足の間に膝立ちをする。よほど驚いたのか硬直し口をぽかんと開けていた。私はそんな桂さんを他所に壁に手を着く。必然と距離が近くなりぐわっと赤くなった桂さんの顔がよく見える。



「は、は破廉恥だぞA殿！！」



『え』



「女子がそう、淫らになるものでない！！」



『いや淫らて』



　これはしょうがなくないか。あのままじゃ桂さん死にそうだったし、ていうか誰が淫らじゃ。とにかく一度離れてだな…！と後ろの壁に頭をぶつけている桂さん。



　そういえばこの人めっちゃ初心だったな。普段の様子とか見てても女性に免疫ないわけでも無さそうだし、ラーメン屋の女の人となんかいい感じ的なこと銀時が言ってた気がするくらいなのに。



【制限時間-一分】と聞こえてくるアナウンス。やっとか、と安堵の息を漏らした桂さんに私も一息ついた。



『桂さんってなんでそんなに初心なんですか？』



「初心じゃない桂だ。」



『あ、ハイ。』



　この人、素で言ってるのか話逸らしてんのかわかんないんだよな。まあ天然さんっぽいからしょうがないか、なんて考えていると天然じゃない桂だ。と口を開く。今回は私口に出してないですけど？



　ふ、と箱が消えてやっと出ることができた私たち。桂さんは何事もなく立ち上がって手を差し伸べてくれる。ありがとうございます、と手を借り立ち上がっれば桂さんに小さく名前を呼ばれた。



「少しは警戒心を持ってはくれぬか」



『警戒心？』



「A殿は男を甘く見すぎなのだ。後になって文句は言えぬよ」



『文句って、………あれ、』



　桂さんのいた方に視線を向けたが、そこには既に桂さんはいなかった。警戒心、と自分の行動を思い返してみたが、やはりよく分からなかった。



「……好いた女子に触れたいと思わぬ男はいるまいよ。」



・
桂さんはぴゅあっぴゅあがいいね👍
久しぶりにちゃんと更新できて良かったです😭
なのですが…、就職試験の日にちが決定してそれまでまた不定期になると思われます🙇‍♂️
なるべく2日に1話のペースで頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします

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