『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

【探せ】坂田銀時　志村新八　神楽　桂小太郎　 ページ10

月華姫 様 リクエストありがとうございます！！


　わらわらと目の前に広がる光景、いやエリザベス達に絶句する。ぺたぺたという足音に目を覚まし、動き回る白い物体に目をこらせば、それがエリザベスだと理解した。



「むっ！？エリザベスがこんなに！？！」



「この量が動いてると気持ち悪いアル」



「んな事言ってる場合じゃないですよ！！」



「おいヅラぁ、テメェんとこのペットだろ何とかしろよ」



「ヅラじゃない桂だ。」



　エリザベスの群れに私達五人で何をすれば良いのだろう。よく見ればエリザベス一人一人の柄や顔が違う。髭を生やしているものも居れば、サングラスをつけているものもいる。それら全ては普通の犬程度の起きさである。



　この中からいつものエリザベスを探せとか言われたら死ぬだろうな。色んな意味で。そんな私の予想は的中したようで看板には普段のエリザベスの写真が記載されその隣に【探せ】との指示。隅には小さく一万匹と書いてあった。



「はぁぁああ！？一万匹って！！一体何時間かかると思ってんだ！！」



「落ち着けよ新八」



「そうネ、別に時間制限ある訳じゃないヨ」



『神楽ちゃんの言う通り、ソレに桂さんがいるからすぐ見つかるよ毎日見てるんだし』



「任せろ新八くん」



　これが、本物のエリザベスだ！と桂さんが抱き上げたミニエリザベス。四人で後ろから覗き込むと抱えられているエリザベスは頭にモヒカンが生え、三角のサングラスをつけていた。



「どう見ても違ぇじゃねぇか！！」



　旦那が桂さんの頭をどついて逃げていったエリザベスにため息をつく。頼みの綱である桂さんがこれじゃ何時間どころか何日かかるやら。



「手分けして探しましょう、…せめて人数分の写真があれば、」



　そう新八くんが呟くとひらりひらり天井から降ってくる五枚の紙。変に気が利くんだよなこの部屋。みんなでわらわらと動き回るエリザベス達の中に入って一匹づつ確かめていく。この量に動き回られるとどれを確かめたのか分からなくなる。



「またお前かぁぁああ！！！」



「新八落ち着け！ソイツ動き回ってまたお前んとこ行ってんぞ！！」


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