『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

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『…面白いようん、』



「変な慰めやめてもらっていいですか！？」



　いやほんとに、普段なら笑って他かもしれないけど、どうしても設定に頭がいって笑いが受け取りにくいんだよな、テレビのお笑いとかもあんまし笑うほうじゃないし、



「即興にしてはいい感じだろ？」



「次頑張りましょ」



　二人がまた部屋に戻っていくのを確認してまた水を口に含み待っていた。なんだか申し訳ないな、他の人なら多分笑ってるんだと思う。自信無くさないでね、ほろり、なんて涙を流す真似をしてみた。



　またドアが開いて、刑事のような格好をした二人が出てくる。今度は刑事ものか？新八くんがショートコント、現場検証、と口に出した。



「よぅ！ぱっつぁん！ご苦労さん！」



「あっ、銀時警部！ご苦労様です！」



「どうだ、捜査は進んでっか？」



「今ですね、男女関係のもつれの線で捜査してて」



「で、ガイ者は？」



「こちらです。」



　銀時が遺体がある邸で手を合わせ、ブルーシートをめくる動作をするとげぇ、と言う顔をした。それを黙って見つめているとやはりこの後の考察が思い浮かんで集中できない。



「こりゃ、ひでぇな」


「はい…心臓を滅多突きです。」



「なんつー不細工な顔で死んでんだ」



「いやいや！顔は関係無いでしょ！？」



「もうちっと笑顔で死ねなかったんかよ！？」



「そんな、いい感じで死ねるわけないでしょお！？」



　終わったらしいので含まれた水をまた吐き出し、私の顔を伺う二人に、あのさ、と声をかける。ごくりと唾を飲む音が聞こえた気がした。



『…不謹慎』



「気にするとこそこ！？」



　その後もいくつかのショートコントを見せる二人は全く笑わないAに頭を抱えていた。準備室でほぼネタ切れのショートコントに慌てだした。



「どうするんですか！！Aさん全く笑ってくれないんですけど！？」



「そう言えばアイツがお笑い番組で笑ってんの見たことねぇな」



「えぇ！！？じゃあ無理じゃないですか！！」



「落ち着け！！最終手段だ！！！」



　そう言って二人はいつしかのアレを自分たちの体に身につけるのであった。コレが滑ったらもうネタが無い。まさに崖っぷち。部屋を出るため、ではなくもうプライドをかけた勝負になっていた。今、ドアノブを回し、Aの前へと踏み出した。



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