・ ページ25
ぐっ、と沖田くんの隊服を引いて耳に口を近づけようとした私の顔を沖田くんが手で抑えて制止される。今ある位置から頭が進まない私を見てニヤリと笑った沖田くん。
流れるように私の手を取り耳にふぅっ、と息をふきかけた。耳の奥まで生暖かい吐息が流れ込んできて、ぞわわっ、と全身の産毛が逆だった気がする。
『ま、まってっ』
「あんだけ言ったのにまだ懲りてねぇみたいなんで、懲らしめてやりやすよ」
耳元でリップ音がなり、甘噛みされる。かぷかぷ耳の形を無理やり変えられ、なんとも言えない感覚が全身を駆け巡るようだった。声が漏れそうになるのを自由な方の手で口を抑える。
「…抑えねぇでくだせぇ」
『っ!?、や、だっ、ッん、』
耳を口に含むように舐め上げられ、わざと水音を立ててるようだった。自分の気持ち悪い程の声と、ぴちゃぴちゃ部屋にこだまする音。ひたすら羞恥を煽ってくる。
『ほん、っとに、ッおきた、くんっ、』
「…っはは、顔真っ赤」
沖田くんはしてやった顔で笑っていた。ぐり、と耳を親指の腹で押し、軽く接吻を落としてやっと手を離してくれた。扉が出現したのを確認して、キッ、と睨みつける。
「…その顔、男を焚きつけるだけでさぁ、」
じり、と近寄ろうとする沖田くん。後ろにたじろぐ私を見て満足そうな表情を見せる沖田くんは私の髪をさら、と一束掴んで口付ける。
「それくらい男を常に警戒してくだせぇ、アンタを狙う男なんざ、俺の知る限りでも沢山いやす」
『っ、なわけ、』
「…今はソレでいいでさぁ、でも、男は簡単にAさんを襲える事だけは努努忘れねぇでくだせぇ」
沖田くんは私の髪を手櫛で治し、先に部屋から出ていった。
・
夢主のセリフがたまに作者の方言が出てしまうことがありますので分からないところがあればコメントお願いします🙇♀️
リクエスト順調に消費(?)しているのでまたどしどし待ってます!
373人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トろさん(プロフ) - ニコさん» わあああほんとですね!誤字ってました…、教えて頂きありがとうございます!! (2022年10月2日 8時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 細かくてすいません…新撰組じゃなくて真撰組だと思います… (2022年10月2日 0時) (レス) @page49 id: 3cff96fe75 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 細かくてすいません…新撰組じゃなくて真撰組だと思います… (2022年10月2日 0時) (レス) @page49 id: 3cff96fe75 (このIDを非表示/違反報告)
塩おにぎり(プロフ) - めちゃくちゃ嬉しいです!!😭😭😭主様天使! (2022年8月23日 21時) (レス) id: 75433748f1 (このIDを非表示/違反報告)
トろさん(プロフ) - 塩おにぎりさん» ありがとうございます😭😭近いうちに神威で描かせていただきますねっ!! (2022年8月23日 21時) (レス) id: 52ab68bbcb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トろさん | 作成日時:2022年7月24日 18時