『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

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「殺すヨ」



『んえぇ…』



　善意で言ったのだが、気を悪くしてしまったようだ。物騒(二回目)、なんて考えながら目線だけで箱の中を観察する。時計みたいな表記はない。いつ出られるかも分からない。うーん、そろそろ腰が痛くなってきたな。



「……A、なんかいい匂いするネ」



『え？あー、さっきお風呂はいってたからかな』



「ふーん」



　すんすん匂いを嗅ぐ神威くん、髪やらなんやらでくすぐったい。汗くさくなくて良かった。こういう所だけは配慮あるんだなこの部屋。見直したぞ。



　私も暇なので神威くんの首あたりの匂いを嗅ぐ。お肉を焼いた後の香ばしい匂い、パフェのような甘い匂い。ご飯の炊きたての匂いがした。



『神威くんは…食べ物の匂いがする』



「食べてる途中だったからネ」



『あ、そうなの』



【残り一分】



　機械音のような声が聞こえる。この部屋に閉じ込められて初めて聞いた声に私も神威くんもぽかん、と口を開ける。まさかアナウンスが流れるなんて思わなかった。



【残り三十秒】



『神威くんが大人しいの珍しいよね』



「何？」



『いや、だってこんな箱くらいぶち壊そうとしそうだし』



【残り十秒】



　お、もうそろそろじゃん、と喜びながら神威くんの返答を待つ。なかなか帰ってこない答えに首を傾げた瞬間に窮屈さがなくなって神威くんが私の方に倒れ込んできた。急に囲い無くならないでよね、危ないじゃん。



「…壊そうとして良かったんだネ」



『え？』



「俺が攻撃しようとしてたらAも無事じゃすまなかったヨ」



『ﾋｴｯ、配慮していただいてありがとうございます！！！！』



　すぐに一歩離れて腰を九十度に曲げて感謝した。さすがにまだ死にたくないので勘弁。




・


最近はどう終わらせようか分からずにいます😟

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