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「にゃ〜ん」
「わっ 危ない!」
珈琲の入ったマグカップを倒そうとしていたので持ち上げると「にゃ〜」鳴く
「こういうのも気をつけないと」
「そうだな」
作之助はマグカップを高い所に移す。子猫はまだ歩くのもままならない感じなのに好奇心だけは旺盛で
部屋に置いてあるものが気になるみたい
私が使う色鉛筆や絵の具、特に筆には興味津々
「にゃ〜」
服の中にもぞもぞと入ってきて お腹を舐められる
「く、くすぐったい」
捕まえようと服に手を入れると逃げられてもぞもぞ背中とお腹を器用に行き来している
「ど、どうしよう」
なんか 遊ばれているような
「A、動くな」
作之助はゆっくりと近づいて気づかれないよう捕まえるが
「にゃん」
「おぉ 速いな」
襟元から顔だけ出すと また服の中に潜る
「でも、元気になってよかった」
「あぁ そうだな」
ｶﾞﾁｬｯ
「太宰 手伝ってくれ」
「なにを?」
来た途端に頼み事をされきょとんとする。そりゃあそうだよね
「実はね…」
私のお腹の中でもぞもぞと動き、太宰は近付いてきてじっと見る
「うーん この感じは」
「にゃ〜」
するとまたぴょこっと顔だけ出し、太宰をじっと見る
ﾋｮｲｯ
「おやおや、これはまた」
「あっ」
太宰はいとも簡単に子猫を抱き上げる。あんなに逃げてたのに…
「オスだね」
「え、そこ?」
「オスのくせにAの体に入り込むなんてなかなかいい趣味してるね」
「おい、相手は猫だぞ」
「にゃん」
太宰の腕から離れると、また私の服に入り込む
「ひゃっ! や、そこはダメ……!」
脇の下を尻尾がすり抜けて くすぐったくて仕方がない
「織田作、Aの声がエ ロい」
「やめてやれ、可哀想だ」
「二人とも見てないで助けて!」
「にゃ〜ん」
それからというもの、子猫は作之助と太宰の服に入ることはなく
なぜか私ばかりに懐いてくるのであった
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柚子の香(プロフ) - キリカさん» いえいえ！頑張ってくださいね！ (2018年8月27日 17時) (
レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 柚子の香さん» ありがとうございます。ほんとだ"敦"ですね。すみませんありがとうございます! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 唯我独尊丸さん» わぁ ありがとうございます。うれしいです! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香(プロフ) - 凄く面白い！ただ、ひとつだけいいですか？漢字が『淳』では無く『敦』だと思います。なんかすみません。この作品大好きです！更新楽しみにしてますね！ (2018年8月27日 0時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
唯我独尊丸(プロフ) - 凄く面白かったです！イッキ読みしちゃいました笑更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2018年8月26日 23時) (レス) id: 2689cacca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカ
| 作成日時：2018年8月22日 19時
