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ｼﾞｭﾜ ｼﾞｭ-…
「大変だったのだよ、あの後」
夕飯を作っていると 太宰と作之助は前のカウンターに座って話をしている
「動揺で打ち間違い 珈琲を溢す 手帳は逆さま、何もない道でこける。普段の国木田からはありえん」
「どうしたんだろうね 国木田さん」
玉ねぎを切りながら言うと「Aの所為だよ」と太宰にじとっと睨まれる
何か失礼な事言ったかな
「まぁ 珍しいものを見れたな」
「そうだねぇ あの国木田くんが"予定にない事柄"に怒っていないのは初めてだよ」
確か 理想と書かれた手帳でそれも異能力に欠かせない大切なものなんだよね
「見てみたかったな その手帳」
「あぁ 面白い異能だ」
「予定がいっぱいだけどねぇ」
予定かぁ
私はあまり計画的に行動しないから、国木田さんからしたら緩すぎるかも
私の毎日は、
好きな時間に起きて
好きな料理を作って
自分の好きなものを仕事にして
読みたい本を 読みたい時に読んで
好きな人たちと 一緒に時間を共にする
考えてみれば、それって本当にすごい事だと思う。けど、それが私の日常で 当たり前で
太宰と作之助がいつも隣にいる
「どうした、A?」
手を止めている私を不思議そうに見る二人
"あなたの周りにいる人は幸せね"
おばあちゃんに言われた言葉をふと思い出す
むしろ私の方が恵まれている気がするけど
「ねぇ 太宰、作之助 」
「なんだい?」
「どうした?」
"あなたの笑顔はまるでお日様ね"
もしそう見えるのなら それは二人のお陰かな
「二人と出会えて 友達になれて良かった」
この二人と出会ってなかったら
こんなに充実した日々を送れていたかな
目を見開いて驚いている太宰と作之助に笑いかけて、私は再び夕飯を作りだした
太宰side
「織田作、にやけてるよ」
「太宰には負ける」
突然の言葉に 何も言い返せなかった。それは織田作も同じだったようだけど
Aは思った事をストレートに伝えるから
いつも驚かされる
「やられるね Aには」
「あぁ そうだな」
ｼﾞｭ- ｼﾞｭ-
料理をするAの背中をふっと見ると
こんなにも落ち着くのは何故なんだろうね
「できたよ〜」
「今日は何かな?」
振り返ってふふっと笑うと
私と織田作の前にトンと置いた
「今日は"親子丼"だよ」
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柚子の香(プロフ) - キリカさん» いえいえ！頑張ってくださいね！ (2018年8月27日 17時) (
レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 柚子の香さん» ありがとうございます。ほんとだ"敦"ですね。すみませんありがとうございます! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 唯我独尊丸さん» わぁ ありがとうございます。うれしいです! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香(プロフ) - 凄く面白い！ただ、ひとつだけいいですか？漢字が『淳』では無く『敦』だと思います。なんかすみません。この作品大好きです！更新楽しみにしてますね！ (2018年8月27日 0時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
唯我独尊丸(プロフ) - 凄く面白かったです！イッキ読みしちゃいました笑更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2018年8月26日 23時) (レス) id: 2689cacca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカ
| 作成日時：2018年8月22日 19時
