世界は麗らか【文スト】

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※ｵﾘｷｬﾗ出てきます

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翌日



船上パーティーは煌びやかな装飾を施された会場で



右も左も気品高い人達ばかりだ




それで、私はというと




「どうかした?」



「あ、いえ 何でもないです」




なぜか 先ほど知り合った人と一緒にいます




な ん で こ う な っ た





遡る事 数十分前_____





会場に着いて 今回一緒に調査する人達と合流し太宰は作戦の最終確認をしていた




「じゃあ、行ってくるよ」



「え、」




「Aは会場にいて すぐに終わらせてくる」




「え、だざ…」




ﾊﾞﾀﾝ…




行ってしまった




一人ポツンと残される。一緒に来てまだ十分も経っていない。どうしろというのだろう



太宰が一緒にいてくれてると思っていたから油断していた




周りを見ると 複数人で談笑していたり席に座って話していたりそれぞれ自由に動いている感じだった




一人でいる人もいたので、ちょっと一安心




ボーイさんにお酒を渡されて ぷらぷら歩いていると、美味しそうな料理がズラリと並んでいた




「わぁ….!」




色とりどりに並べられたお料理はまさにパーティーにはぴったりな物ばかり




思わず屈んでじっと見つめる。飾り付けや盛り付け方、食材の飾り切り。目を奪われてしまう




「それ、そんなに珍しいかい?」



「え?」



後ろから声をかけられ振り向くと、優しい雰囲気を放つ男性が笑っていた




「とても綺麗で、気になってしまって」



「そう?」



「はい、ぜひ参考にしたいです」




「君、料理するの?」と、私は家庭的なものは作るけどこんなに豪勢なものはとてもじゃないけど無理だ




「私描くお仕事をしていまして。その参考に」




あ、と言った後に気がつく。私一応潜入調査の付き添いで来てるのにお仕事の事とか言って大丈夫かな




怪しまれないだろうかとひやひやしていると、男性は笑いを堪えていて肩を震わせていた




え、何かまずい事言ったかな。「あの…」と近寄り声をかけると吹っ切れたように顔を上げた




「まさか、この場で料理を仕事の参考にしようと考える女性がいるなんて」




と、言うと またｸｽｸｽと笑い出した。笑われて恥ずかしいと思う反面、




この人の笑顔は心の底から笑っているように見えてこっちも思わず気が緩んでしまう




「よかったら、一緒に話しませんか?」




「あなたの事を知りたくなりました」と手を差しのばされる




戸惑いつつも ここは話に乗っておいた方が良いかなと思い、手を取った



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