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【今週の恋愛おみくじ占い〜!! 】
朝ごはんを食べながら流れるテレビ
何となく目に留まり 一番から五番のくじがある
直感で三番を選びずずっとお味噌汁をかき込んだ
【三番を選んだあなたは何か予期せぬ事が起こり焦りを感じるでしょう! 冷静に対処すれば大丈夫! 良い方向へと向かっていくでしょう〜】
「予期せぬこと…」
………………
今朝の占いが少し気にりつつある放課中
「朝日奈さん! これ、影山君に渡してもらえませんか?」
「え 」
ずいっと突き出されたのはどう見てもラブレター、だよね
握っていたシャープペンが滑り落ちる
予期せぬ事が、起こった
ショート寸前の頭を何とか起こすも 状況は以前変わらない
「自分で渡した方が…」
「は、恥ずかしくて…それに朝日奈さん影山君と唯一話してる女子だからっ」
「…」
どうしよう…と思いつつ受け取ってしまった私。女の子は恥ずかしそうに教室を出て行った
隣の月島が「馬鹿だね」と目線で訴えてくる
「なんで断らなかったの」
「…胸が苦しい」
「馬鹿でしょ」
「どうしよう」
「僕は知らない」
今朝の占い、当たってる…。
胸がざわつき始めて手元の手紙が震える
「あの単細胞はラブレターの意味すら分かってないかもよ」
「それは困るけど今回だけはそうしてほしい」
「てゆうか、こんなうろたえる朝日奈さん初めて見た」
「影山だから?」と言う月島。確かに今の私は冷静さを少し失っている
「苦しい…」
彼にこれを渡す係は、
世界一やりたくないかもしれない
………………
「…」
きてしまった放課後。
彼に会えると思えば嬉しい
けれど鞄の中の手紙の事を考えると
胸が張り裂けそう
下駄箱で待っていると遠くから彼が見えた
「うす」
「待ってた」
「何か約束してたっけか?」
「ううん…頼まれごと」
ゆっくり 鞄から手紙を探り彼に渡すと少し指が触れる
思ってた十倍くらい 緊張が包み込む
「なんだこれ?」
「ラブレター」
裏表見ると「知らねーやつだ」と口を尖らす
鈍い彼でもやっぱりラブレターの意味分かるみたい
今までも貰ったことはあるのだろう
これ以上手紙を持っている彼を見ていたくなくて
顔を晒して どくどくと鳴る鼓動に耐えていた
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かげぇ - 本当にこんなストーリーが思いつくなんて天才ですね。本当に感動しました。ありがとうございます。 (2022年10月21日 2時) (
レス) id: 3036219cf9 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 祈吏さん» 差し支えなければ村上春樹さんのどの作品の女の子に似ているのか教えて頂ければ幸いです。とても気になります! (2022年6月5日 22時) (レス) id: 81cf740146 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - かるぴんさん» ありがとうございます! 月島くんのことも好きになってくれるなんて感無量ですね (2022年6月5日 22時) (レス) id: 81cf740146 (このIDを非表示/違反報告)
祈吏(プロフ) - 主人公の女の子が村上春樹の小説に出てくる女の子みたいですごく好きでした (2022年6月4日 15時) (レス) @page50 id: ed79f9af0b (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - すごく素敵でした。影山くんももちろんですが、月島くんももっと好きになりました！ (2021年6月19日 2時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キリカ
| 作成日時：2019年8月11日 19時
