罰則 ページ20
翌朝、朝食のテーブルに、Aとドラコ宛の二通の手紙が届いた。2人とも同じことが書いてあった。
【処罰は今夜11時に行います。
玄関ホールでミスター・フィルチが待っています。
マグゴナガル教授】
ドラコはぶつぶつ文句を言っていた。
「何故僕が罰則を受けないといけないんだ？元はと言えばポッターが」
『しっ！！』
Aはドラコの足を踏んづけた。真向かいにいるダフネとパンジーに目を向けると、2人とも不思議そうな顔をしていた。
『何でもないわ、ははは…』
___________
夜11時、Aは談話室でダフネ、パンジーに別れを告げ、ドラコと一緒に玄関ホールへ向かった。フィルチはもう来ていた。
しばらくするとハリーとハーマイオニー、ネビルがやってきて、フィルチがランプを灯した。
「ついてこい。
規則を破る前に、よーく考えるようになったろうねぇ。どうかね？」
フィルチは歩きながら、意地の悪い目つきでみんなを見た。
「ああ、そうだとも…私に言わせりゃ、しごいて、痛い目を見せるのが1番の薬だよ___昔のような体罰がなくなって、全く残念だ…手首を括って天井から数日吊したもんだ。今でも私の事務所に鎖は取ってあるがね…万一必要になった時に備えてピカピカに磨いてあるよ___よし、出かけるとするか。逃げようなんて考えるんじゃないぞ。そんなことしたらもっとひどいことになるからねぇ」
真っ暗な校庭を横切って一行は歩いた。ネビルはずっとめそめそしていた。
罰って一体何かしら、とAは思いを巡らせた。きっと酷く恐ろしいものよね。じゃなきゃフィルチがあんなに嬉しそうにしているはずないもの…
行手に、Aはハグリッドの小屋の窓の明かりを見た。遠くから大声が聞こえた。
「フィルチか？急いでくれ。俺はもう出発したい」
Aは思わず安堵の表情を浮かべた。ハグリッドと一緒なら、そんなに悪くはないだろう。するとフィルチがAの顔を見てすかさず言った。
「あの木偶の坊と一緒に楽しもうと思っているんだろうねぇ？お嬢ちゃん、もう一度よく考えたほうがいいねぇ…お前たちがこれから行くのは、森の中だ。もし全員無傷で戻ってきたら私の見込み違いだがね」
とたんにネビルは低い呻き声を上げ、ドラコもその場でぴたりと動かなくなった。
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トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
