ドラゴン ページ18
数週間後、Aが談話室で学期末試験の勉強をしてると、ドラコがいやに機嫌良く談話室に戻ってきた。
『ねえドラコ、楽しそうだけど、一体どうしたの？』
Aが眉をひそめてそう聞くと、ドラコはにやりと笑って小声で囁いた。
「今夜、ポッター達がドラゴンを運び出すんだ」
ドラコはAに持っていた紙切れを差し出した。
Aはそれを読むと、小さく叫んだ。
『ドラゴンですって！まあ、ハリー達ったら、一体なにを考えてるのかしら』
Aはちょっと面白そうに笑った。
ドラコはうきうきと宣言する。
「よーし、先生に言いつけに行くぞ…
それであいつらを退学にしてやる！！」
Aは苦笑いをして、言いつけに行くなら自分も夜抜け出さなきゃ行けないのにと思った。
________________
真夜中、Aは1番高い塔の下の階段にいた。
やっぱり、ハリー達やドラコが放っておけなかったのである。
するとドラコが、予想通り悪い笑みを浮かべながらやってきた。Aはドラコのローブを引っ張り、自分も隠れている物陰に隠した。
「なっ、A！？どうしてこんな所に…」
『しっ！静かにして。ここはマグゴナガル先生の見回りコースなのよ。早く談話室に戻らないと、見つかっちゃうわ…』
Aは入学初日にペルシア伯爵夫人に教えてもらったことを思い出しながら言った。
『さあ、行きましょ、』
「一足遅かったようですね、A・グレース？」
上から降ってきた怒りを押し殺したような声に、Aとドラコはびくりと肩を震わせた。
『マグゴナガル先生…』
「罰則です！！」
マグゴナガル先生が高らかに宣言した。2人は更に肩を縮こませた。
「更に、スリザリンから1人20点減点！こんな夜中にうろつくなんて、なんてことを…」
「違うんです、ポッターが、ドラゴンを連れて…」
Aは弁明しようとするドラコの足を踏んづけた。そして小声で囁く。
『そんなの信じてもらえるわけないでしょ』
ドラコはうなだれ、2人は談話室に戻っていった。
Aは道中、失った点数をどうやって取り返そうかしらと考えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
