怪しげなまやかし ページ17
『あら…？』
ドラコとパンジー、ダフネと夕食を食べに行く途中、箒置き場に1人でいるハリーの姿が見えた。
『ごめんなさいみんな、先に行ってて！』
みんなに断りを入れると、Aはハリーの方に走っていった。
『ハリー！おめでとう！』
「A！」
ハリーは驚いた顔をした。
「マルフォイたちと一緒にいなくていいのかい？」
『こっちの方が大事よ』
ハリーの質問にAは悪戯っぽく答えた。
その時、禁じられた森に足早に歩いて行くセブルスが見えた。
(一体何事？)
2人は顔を見合わせ、ハリーはニンバスに、Aは置いてあった
城まで音を立てずに滑走すると、セブルスが森の中に駆け込んでいくのが見えた。2人は後をつけた。
木が深々と繁り、Aはセブルスを見失った。円を描きながらだんだん高度を下げ、木の梢に触れるほどの高さに来た時、誰かの話し声が聞こえた。2人はひときわ高いブナの木に音を立てずに下りた。
木の下の薄暗い平地に、セブルスとクィレル先生がいた。クィレル先生はいつもより、ひどくつかえながら話していた。
「…な、なんで…よりによって、こんな場所で、セブルス、君にあ、会わなくちゃいけないんだ」
「この事は2人だけの問題にしようと思いましてね」
セブルスの声は氷のようだった。
「生徒諸君に「賢者の石」のことを知られてはまずいだろう？それで、ハグリッドの野獣をどう出し抜くか、もうわかったのかね」
Aははっと息を呑み、ハリーは身を乗り出した。クィレルがもごもご言っている。
「で、でも…セブルス、私は…」
セブルスはぐいと一歩前に出た。
「クィレル、私を敵に回したくなかったら…
あなたの怪しげなまやかしについて聞かせていただきましょうか」
「でも、私は、何も…」
「いいでしょう」
セブルスがさえぎった。
「それでは、近々、またお話をすることになりますな。もう一度よく考えて、どちらに忠誠を尽くすのか決めて頂きましょう」
セブルスはマントをすっぽりかぶり、大股に立ち去った。もう暗くなりかかっていたが、Aは頭をフルスピードで回転させていた。
(賢者の石がどうしたの？ハグリッドの野獣っていうのはフラッフィーのことでしょ。怪しげなまやかしって何のことなの？セブルスは悪人なのかしら？そんなわけないわ…それにクィレル先生は？あの2人はどういう関係なの？)
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トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
