Conditions ページ5
リーチ兄弟に連れてこられたのは
オクタヴィネル寮内にある空き部屋
フロ「これ、なにかわかる?」
フロイド先輩は、そう言って
手に持っているものを私に見せた
貴「…私が使ったスタンガンですね」
いつの間にか抜き取られていたらしい
フロ「よ〜く見ててね」
ニッコリ、先輩は笑って
バキッ
片手でスタンガンを握りつぶした
貴「ひぃっ」
次はお前の番だと、先輩は私の頭を片手で掴んだ
終わった
頭蓋骨粉砕で私は死ぬのだ
フロ「ねぇ、怖い?」
楽しそうに先輩は私に聞く
ジェ「怖くて声も出せないようですよ」
クスクスとジェイド先輩も笑っている
フロ「ほんとだ、ブルブル震えちゃって可哀想。
ねぇ、許して欲しい?」
貴「えっ…?」
ジェ「ここオクタヴィネルは慈悲の精神に基づく寮。
慈悲の心で、貴女を許してやってもいい、とフロイドは言っているんですよ」
無条件で、というわけにはいきませんがね
ジェイド先輩はそう付け足した
貴「許す条件はなんですか。」
こんなところで死にたくない
フロ「さっき小エビちゃんが飲んでくれなかった魔法薬を飲む事と
今度の休み、外出届けだしてオレらと外にお出掛けすること。」
貴「それだけ…ですか?」
予想してたよりもずっとマシな条件だった
…魔法薬飲むのはマシじゃない気がするけど。
ジェ「貴女、どんなこと条件に出されると思ってたんですか」
貴「臓器を闇市場で売ってこいだとか、言われると思ってました。」
ジェ「他人に貴女の臓器を売るくらいなら、僕らが買い取りますよ。」
買い取った後どうするのかは考えないでおこう
フロ「それで、小エビちゃんはどうすんの?」
貴「先輩の条件を呑みます。」
フロ「じゃ、許してあげる。
でも次はねぇからな。」
次は殺す、と目が言っていました。
怖いです
そのあと
フロイド先輩の怪しい魔法薬を飲んで
エビに変身してしまったのは
また別のお話。
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詩織(プロフ) - モブサイコ100さん» ありがとうございます!!まさか注意書きから面白いだなんて言ってもらえるとは思ってなかったので嬉しいです!! (2020年7月30日 21時) (レス) id: 96403a5128 (このIDを非表示/違反報告)
モブサイコ100(プロフ) - 注意書きから面白くて好きです!応援しています! (2020年7月30日 14時) (レス) id: 6acf3cee05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詩織 | 作成日時:2020年6月22日 0時