とある少女の武勇伝【鬼滅の刃】

鼓屋敷 ページ21

Aは男性の手当を着々と進めていく。すると正一は震える声で


正「に、兄ちゃんじゃない……兄ちゃんは柿色の着物きてる……。」


正一の言った事が正しいのなら、この家には何人も捕まっている事になる。
すると炭治郎は、


炭「善逸、A!!行こう！」


『私はこの人の手当が終わってから急いで合流するよ。』


炭「分かった！善逸、行こう!!」


炭治郎は呼びかけるが善逸はブンブン首を振る。すると炭治郎は般若(はんにゃ)の様な顔で1人で向かおうとする。


善「行くよォーッ！」


『(善逸って普通にしてれば格好良いのになぁ…。)』


その後炭治郎は正一達に箱を置いて言った。「二人を守ってくれるから」と言って。禰豆子の入った箱を。


男「あ、あの…2人は…、かて、るの…か？」


Aの手当てが殆ど終わりかけた時、男性は不安を口にした。


『……分かりません。私達は常に死と隣合わせですから。』


そう言ったAの顔は何故か薄く微笑んでいた。


『怪我の手当ては終わりました!私達が戻るまで動かないように！では。』


言い終わるとAは屋敷に入ろうとする。が、


『あれ？正一くんと、てる子ちゃんは？』


ここで2人が居ない事に気付く。まさかと思い急いで屋敷に入る。
炭治郎達が屋敷に入ってすぐ手当ては終わったのですぐに炭治郎達を見つけた。


『あ！やっぱり！正一くん！てる子ちゃん！』


正「あの箱カリカリ音がして…！」


だからと言って置いて来られたら…と炭治郎は焦る。それと同時だった。

突如屋敷から不快な音がなり始める。


善「キャアアア!!」


善逸がしゃがみ込むと、その尻が炭治郎とてる子に当たる。


善「あっ！ごめん…尻が…！」


ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝ！


鼓の音が3回。それが鳴るとA、善逸、正一の目の前から炭治郎達は居なくなっていた。


『善逸のお尻で…!?(たまに出る天然)』


善「違うよ!?俺じゃないよ!?安心して!?」


正「(この2人凄く個性的だな…。)」

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