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 (二度目の)人生初の登校が人に姫様抱っこされた状態だなんて、誰が喜ぶだろうか。
 いや喜ぶ人そうそういないわな。

 屋根上から見えた学校は、かなり大きく、乙女ゲームの舞台として相応しく見えた。

zm「ここらでええ?」
『ああ、有難う』
zm「んふ、ほめて?」
『はいはい、えらいえらい』

 学校近くの人気のない路地裏におろしてもらい、ゾムを撫でる。
 すりすりと頬を私の手に擦り付けるゾムは猫のようだ。

 正直に言おう、可愛い。あんな、あんなヘラってる感なければめちゃくちゃ可愛いのに。

zm「帰りも一緒は、ダメ?」
『流石になぁ…イベントの準備片付けしないとだから』
zm「さよか…あ、俺サポートに回るから」
『え』
zm「攻略対象なんてやってられっか。鬱先生にでも任せときゃええやろ」

 せやから俺とのイベント、起こすなよ?そう圧をかけてくるゾムに只管首を縦に振った。

zm「俺の運命の人はAだけやからな」
『私の何がいいんだか』
zm「んふふ、Aには分からんやろうなぁ」
『分からなくてい』
zm「えぇ〜?俺はな、Aのなんだかんだ言って甘いとこ好きやで?」
『……』
zm「あっ、照れてるぅ、かぁわい。ほんま好きやわぁ」

 何度言われても慣れないな、好きだとか言われるのは。いや慣れるのはヤバいし。

『……じゃ、私はもう行くな』
zm「え、もうちょい喋って」
『いや、さっきも言ったがイベントの準備があるから』
zm「…分かったわ。でも、また会おうな?」
『あ、おい、学校では話しかけるなよ?彼奴等に見つかりたくないから』
zm「分かっとる!Aが一人の時に話しかければええんやろ?」
『ちがう!』

 学校では話しかけないで、と言いかけるが、ふっとゾムは姿を消してしまった。

 …逃げられた。そう小さく溜め息を吐いてから、学校へと足を向けた。




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天天(プロフ) - 好きです… (2022年4月19日 18時) (レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - コメント失礼します!え、めっちゃ好きです、、、sypさんのところが、好みです、! (2022年3月1日 18時) (レス) @page18 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
rrrremi827(プロフ) - うわん!めためたスキです (2021年3月17日 22時) (レス) id: 36b521ff59 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ンンンンンンンちゅき...(()ほんま最高ですわ... (2021年3月10日 8時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - こういう系の話ッ!大好物です!!!更新頑張ってください! (2021年3月8日 23時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むっちゃい | 作成日時:2021年2月21日 10時

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