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バチンッと鞭を地面に叩きつけながら私に近寄るゾム。
いやいや怖い怖い、絵面が怖すぎる。
『ゾム、落ち着け？此処一般人も通るんだぞ？見られたら如何するんだ』
zm「えぇ〜？口封じしたらいいだけの話やろ？」
笑みを崩さずにそう言うゾムは、まるで悪魔のようだった。
一歩一歩近付くゾムから、逃げたい気持ちもあるが、グッと踏みとどまる。
もし逃げたら、ゾムが壊れる。
これでも“いつも通り”なのだ。前世で逃げたことがあるが、そのときのゾムは思い出したくもない。
俺のことが嫌いなん？って泣きながら永遠に追いかけてくる、ヤンデレかよって奴。
『私、人を簡単に傷つける人は好きじゃないなぁ』
“嫌い”という言葉は安易に使ってはいけない。そんな言葉でさえ彼を壊す鍵となる。
zm「でも、前世は殺しまくってたやん、俺等軍人やし」
『なぁ、落ち着け？現世は戦争とは程遠い平和な世界だ。此処で騒ぎを起こして、ゾムが人に嫌われるのは嫌だなぁ？』
zm「…別に、Aに好かれてたらそれでええし」
『ゾム、私は嫌だよ、ゾムが人に嫌われるの。私、人に好かれるような素敵な人のが好きだなぁ』
zm「……」
ぴたりと彼の足が止まったことに、小さく安堵する。
少し動きを止めて、思考していたかと思うと、ぱっと笑顔を浮かべるとともに鞭を消した。
zm「Aがそう言うなら、やめるわ！」
『…そっか、よかった。えらいえらい』
zm「…んふふ」
今度は私からゾムに近づき、フード越しに頭を撫でる。
こうすることによってゾムの機嫌が良くなるのだ。
…機嫌が良ければいい奴なのだが。
『ゾムも攻略対象…なんだよな？』
zm「せやで。でも、ヒロインに優しくする気なんてさらさらないけどな」
『あはは、そっかぁ…まぁ其処は無理強いするつもりはないからな。でもヒロインは何も悪くないから、酷いようにはしないでね？』
zm「おん、分かっとる。Aが無意味に人を傷付けるの嫌いなん、知っとるから！」
Aに嫌われたくないからな、と無邪気に笑うゾム。
いい加減、彼に物事の判断を私に嫌われるか嫌われないかで決めないで欲しいのだが。
『そうだ、ゾム。お願いがあるんだ』
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天天(プロフ) - 好きです… (2022年4月19日 18時) (
レス) id: bc837922a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - コメント失礼します！え、めっちゃ好きです、、、sypさんのところが、好みです、！ (2022年3月1日 18時) (レス) @page18 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
rrrremi827(プロフ) - うわん！めためたスキです (2021年3月17日 22時) (レス) id: 36b521ff59 (このIDを非表示/違反報告)
Rin - ﾝﾝﾝﾝﾝﾝﾝちゅき...(()ほんま最高ですわ... (2021年3月10日 8時) (レス) id: ee43a6ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - こういう系の話ッ！大好物です！！！更新頑張ってください！ (2021年3月8日 23時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むっちゃい | 作成日時：2021年2月21日 10時
