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今日私の仕事は昼からだからぐっすり寝れる

と思ったのだがいつも通り3時間ほどで目が覚めた

やることもないので他の職員が作業したアブノーマリティの報告書を読む

今日はまだ収容違反を起こしたやつはいないらしい
(まぁまだ朝だし当たり前だが)

適当に読みあさっていると陰鬱な死にたがりの報告書が目に入る

報告書によるといつも通りらしいが

昨日の彼の姿が頭に浮かぶ


ちょっとだけ見に行ってみるか









『鬱元気か、、ッ!?』



ドアを開けた瞬間むせ返る

何だこれ

恐ろしいほど暗く重たい煙が充満しており、少し先さえ見えない


昨日も薄らと煙はあったがこれほどじゃなかった


『鬱?大丈夫、おーい』

「Aちゃん?」


煙の少し奥から声が聞こえた

声の方へ向かう



「あれ、どうしたん?さっき職員の子が作業しにきたよ?作業って大体4時間に一回じゃなかったっけ」

そう笑う鬱の様子がおかしい

隈も昨日より酷いし顔色も悪い

瞳すら暗く沈んで見える



『鬱大丈夫?顔色悪いけど何かあったの、?』

「、、いや、何でもあらへんで。」

そうヘラリと笑う鬱



『いや、何でもなくないでしょねぇ、大丈夫?』

「、、、何でそう思うん。」

深く沈んだ声で言った



『何で、って、見たらわかるよ見るからに変だし』

そういうと部屋の煙が一層深くなった



「、なぁAちゃん。本当のこと、言ってええ?」

そういう鬱の顔は何故か泣きそうだった



「Aちゃん、ぼくな凄いしんどいねん。」

彼の暗く沈んだ瞳から涙が溢れる

色の白い手を伸ばして私を抱きしめた

「なぁ、助けて。」

陰鬱な彼は今にも泣き出しそうな声だった

彼が耳元で微かに呟いた

「死にたいなぁ、」

8→←《O-01-072 陰鬱な死にたがり》



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狐火(プロフ) - 続編の方も拝見させて頂きました!更新、楽しみにしてますね! (2021年7月30日 14時) (レス) id: a78dc8dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 更新楽しみにしてます! (2021年4月3日 13時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こちらこの作品の続編となっております。→ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kouhakuse1/ 良ければ覗いてみてください (2020年12月19日 23時) (レス) id: 03b97d8407 (このIDを非表示/違反報告)
- https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kakure12/  この作品の続編となっております。ログインできなくなってしまったので別垢にて更新します。よければ見にきてくださいね。 (2020年6月7日 18時) (レス) id: d2e678ea72 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - あ...好きです(唐突な告白)素晴らしい作品ですね...作者様と気が合うかもしれないなぁ... (2020年5月21日 23時) (レス) id: 8d298a3565 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月26日 18時

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