【ロボトミー .SCP】怪物【wrwrd.^ら^.限界.日常ｸﾞﾐ】

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『、、、豚、？』

今回のアブノーマリティはO-02-893、リスクレベルはHE

《人殺しの天使》と言う物騒な名前だが、天使というだけあって可愛い容姿だと思っていた

が、目の前にいたのは黄色の豚

黒の蝶ネクタイをつけて、腹部には K という模様

そして頭の上には天使の輪っかが浮いている


見た目は完全に豚なのだが、四足歩行ではなく、二本の足で立っている

天使の要素輪っかしかなくね、、？


『えーと、よろしく人殺しの天使』

膝をついて目線を合わせて挨拶をすると、部屋の隅に駆けて行って小さな箱を持ってきた

受け取ると、それは空っぽの煙草の箱

周りを見ると十個程の空の煙草の箱が転がっている



『、、煙草が欲しいってこと？」

そう聞くと目を輝かせて、コクコクと頷いた

仕方ない、、

受け取った箱を置いて、収容室を出る

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『と言っても、煙草かぁ、、』

喫煙している職員も居るだろうが、誰かわからないし
探し歩くのも面倒だ

と、ある収容室に目が止まる

扉をノックして収容室に入る







「煙草？あるよ。」

はい、と渡された煙草を受け取る

『有難う、鬱、助かる』

何度か煙草を吸ってるのを見たことがあったから訪ねてみたら、有難いことに持っていた


「Aちゃん煙草吸ってなかったよな？吸い始めるん？煙草身体に悪いで？」

心配そうに聞いてくる

『私が吸うんじゃなくて、欲しがってるアブノーマリティがいたの。」

そう答えるとホッとしたような顔をして笑う

「そうなんや、良かった。Aちゃんには長生きして欲しいし。」

大真面目にそんなことを言うものだから、少し笑ってしまう


『ほんとにありがとね、助かった』

鬱にお礼を言い収容室を出た



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『人殺しの天使、ほら。』

煙草を渡すと目をキラキラと輝かせ、煙草を咥える

ライターは持っていたようで器用に煙草に火をつけた

幸せそうに煙を吐き出す

私は煙草は好きじゃないから分からないが、喫煙者からしたら美味しい物なのだろうか

大きめの人形のような豚が煙草を吸っている絵は不思議なものだ


『おいしい？』

そう聞くと嬉しそうに頷いた


なんとなく撫でてみたくなって手を乗せてみると、とても柔らかい触感

撫でられることは特に嫌ではないらしく、嫌がることなく撫でさせてくれている

まぁ煙草持ってきたし、これくらいの癒しはあって良いでしょ、、

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