55.−HS side− ページ7
体は疲れているのに喉の乾きのせいか珍しく途中で目が覚めてしまった。
隣からはジミナの小さな寝息が聞こえて来る
素早くベッドから抜け出すと、喉の乾きに操られるままに部屋を出た。
廊下の電気をつけようと、スイッチがある場所まで壁伝いに歩みを進める
確かこの辺に…
あ、あった。
指先にスイッチの感触がして、パチッと電気をつけた。
…つもりだった。
「あれ」
電気がつかない
えー、もしかして電球切れたかな？
でもこの前ナムジュナが替えたばっかりだし…
まさか停電？
うわぁ面倒くさいな〜、なんでつかないんだろ
でもとりあえず喉渇いたから水が飲みたい
Aは寝てるだろうし、音立てて起こさないようにしないと…
って
あれ？
そう言えばA…暗いところダメって…
ふと思い出したナムジュナとAの会話
電気は着けて寝るって言ってたのに消えてるし…
まさか本当に停電？
少し心配になってAの様子を見ようと扉のノブに手をかけたところで中から声が聞こえてきた。
A「はぁｯ…ごめ…なさ…いい…こ……するからｯ…なぐら…でｯ」
A？
一枚隔てた向こうで苦しそうな息遣いが聞こえてきて、慌ててドアを開けようとした。
でも次の瞬間、体が石になったみたいに動かなくなった。
YG「おい！落ち着けって！！」
聞こえてきたのはユンギヒョンの声
なんでユンギヒョンが…？
A「…ユン…ギ…さん…？」
YG「大丈夫、大丈夫だよ。俺がついてるから」
ユンギヒョンのこんな優しい声初めて聞いた。
A…
何かあったのかな
馬鹿だな
普通に入ればいいのに。
入って、何があったか聞けばいいのに
頭では分かっているのに何故か体が動かない
なんか嫌だ。
すごく
嫌だ。
なんでそこにいるのが僕じゃないんだ。
もう少し早く来ていれば、今頃Aの隣にいたのかな
ってもしかして僕嫉妬してる？
いやいやそんなわけない
喉乾いてんのに…
「入れないや。」
…
……
違う。
やっぱりこれは嫉妬だ。
力が抜けたようにノブからぶらんと手を離した僕は喉の乾きなんかどうでも良くなって、とぼとぼと自室に戻った。
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夜子(プロフ) - うらんさん» ありがとうございます(;;) (2020年1月31日 8時) (
レス) id: 949c7ed34a (このIDを非表示/違反報告)
夜子(プロフ) - fumakenloveさん» ありがとうございます(;;)更新遅くなり申し訳ありません。もう少々お待ちくださいませ(><) (2020年1月31日 8時) (レス) id: 949c7ed34a (このIDを非表示/違反報告)
うらん(プロフ) - 更新楽しみに待っています。 (2020年1月25日 12時) (レス) id: 13b2fb3d4c (このIDを非表示/違反報告)
fumakenlove(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！忙しいとは思いますが頑張ってください！応援してます！ (2020年1月21日 13時) (レス) id: 239b70ca1d (このIDを非表示/違反報告)
夜子(プロフ) - ぽこにゃんさん» ありがとうございます(;;) 更新しましたらまた遊びに来てくださいませ^^ (2019年11月19日 0時) (レス) id: 949c7ed34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜子 | 作成日時：2019年9月2日 10時
