66 ページ16
「やったか!?」
『いんや。』
奇襲後後ろに待機していた米屋がそばに寄る。
手ごたえはあった。居合術の単純な攻撃だが、そう簡単に見切れる速さではない。しかし、一閃したはずのランバネインの体はマントの切れ端さえも残っていない。
「管、米屋、上だ!!」
東さんの声で上に目を向けると同時に銃弾の雨が降る。二人同時にそばにある建物の陰めがけて転がり、何とか難を逃れた。
「あっぶねー…。」
『くだらないな。公平。』
「管さん、どうでしたかさっきのファインプレー!ちゃんと撃墜しましたよ!」
当然だろうが。むしろ本番はここからだ。
『あそこまで跳ぶ。散弾の処理はできるな?一気に片を付ける。』
「跳ぶ…って、まじっすか?あの弾、一発でも当たったら即死っすよ!?」
横で喚く米屋を一瞥し、立ち上がる。
『あの程度の攻撃、公平なら撃墜できる。そうだな?』
「…ッ……わかりましたよ。やればいいんでしょ!」
『それと、公平、東さん……』
___
相手の攻撃が止んだ瞬間を見計らって、グラスホッパーで上へ跳ぶ。
階段を上るように板を踏みつけ加速をつける。敵はこちらの動きに反応して即座に弾幕を展開。
『こーへい。』
「わかってますよっと!」
私の前に広がる弾幕を公平のハウンドが撃墜していく。
「チッ…当たらないだと…?」
『その顔が見たかった。』
敵も黙ってはおらず、空中を自在に移動する。そして放たれた弾を公平が撃墜…と、いたちごっこのようなことを繰り返す。が、私の加速の方が迅い。がしかし
『こーへい、遅いぞ。』
「わかってますけど、これ以上は…!」
距離を詰めるにつれて公平の弾が追い付かなくなる。これ以上相殺速度が遅くなれば即死だ。
『チッ…。』
仕方なく旋空で弾幕を一斉除去しながら進む
旋空を使いすぎればトリオンの消耗と速度の減少が併発する
「管!」
底が見え始めたところに東さんの声が割り込む
やっとか
ターゲットがポイントに接近
作戦開始
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
迅さんラブ - 続編カモーン (2019年4月8日 23時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 続編来てー!! (2018年12月24日 15時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
り - 続編みたいです。 (2018年6月25日 18時) (レス) id: 68deff2841 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - みぃちゃん,mさん» 返信遅くなりました。本編は大した絡みもなくグダグダしてしまったので、短編の初っ端は出水で行きます。ある程度書いたら公開いたしますので、気楽にお待ちください。ありがとうございます! (2018年4月18日 7時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - すずさん» 返信遅くなりました。ありがとうございます!無事完結いたしました。短編作成中ですので、そちらでは出水との絡みなどなど…書いていきますのでよろしくお願いします! (2018年4月18日 7時) (レス) id: ec5508f4a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:四季 | 作成日時:2018年2月17日 18時