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『大丈夫では無いけど、それは一旦おいといて』
「うん」
『わたしそんなに分かりやすかった…?』
「んー、というかあの頃俺もAのことちょっと好きになりかけてたから」
『ハ!?』
「他のお客さんに迷惑だからちょっと声量落とそっか」
『ゴメンナサイ』

いや、違くて。そんなお父さんみたいなセリフやめてもろて。この人今なんかとんでもないこと言わなかった?わたしのこと好きになりかけてたとか、いやいやいや、ドリーが?わたしを?いやいやいや。

「一生懸命で、他人のために身を削れる人で、一緒にいると元気もらえて、強いのに弱くて、なのに無茶するし、放っておけない子ってこの子みたいなことを言うんだろうなぁって」
『え、誰の話してる?』
「A」
『そん、なこと、オモッテタンダァ…』
「うん でも、らだおくんと完璧な連携取ってイキイキしてるAの横顔が好きだったから」
『えーっと、つまり…?』
「らだおくんに恋してるAに恋してたんだなぁって」
『フグッ…』
「フグ?食べたいの?菖光亭行く?」
『イイエトンデモナイ…』

やばい、なんかもう、わたしの悩みを解決する前にダメージを食らいすぎてやばい。黄金世代の中でもダントツで落ち着いてて、実際年齢的にもしっかり大人で、視野が広くて尊敬しかないドリーにそんな感情抱かれてたとか恥ずかしすぎて死ねる。あとらだおへの気持ちを最初から気付かれてたのもつらい、恥ずい、死ねる。

「Aが大怪我して眠り続けてた時、らだおくんがずっと側にいたの知ってるでしょ?」
『あー…うん、なんか色んな人から聞いた、ね…』
「なんかそれ見て、らだおくんになら任せられるって思ったんだよね」
『ナルホド……』

てことはあれか、わたしが馬鹿みたいなやけくそを発動して彼氏を作ったことに関してドリーは怒ってたりするのかな。あの時はわたしも冷静じゃなかったというか、色んなことのタイミングが悪過ぎた。結果的につい先日らだおに最大級の面倒と心配を掛けてしまったわけだけど。

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作者名:tori | 作成日時:2024年10月7日 21時

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