・人生万事塞翁が虎＿6匹 ページ7
〈nosaid〉
川に流されて(？)いる男をなんとか岸に乗っける事が出来た敦。
敦「はぁｯ…はぁ…ｹﾎｯ…ぅえ…。」
水が体内に入ったのか、少し
＿＿結果的に人命救助？になるのか。
敦は横たわって居る男を観察する。
今は水に濡れているが、乾けばボサボサになるだろう茶髪の蓬髪。砂色の外套から覗いて見える、腕と首に巻かれた包帯。
敦は思った。Aさんとこの人、全然釣り合わない……と。
何故Aはこの男を探していたのか。否、正しく云えば。何故知り合いは、この様な男の回収を頼んだのか……。
ジロジロと男を見ていると
「……！」
敦「！？」
突然目を見開き、ゆっくりと上半身を起こした。
「………」
酸欠だからなのか。ぼーっと夕焼け空を眺めている。
敦「あ、あのぉ…川に流されてましたけど……大丈夫ですか？」
「助かったか………
ちえっ」
敦「”ちえっ”?(今、ちえって云ったかこの人？)」
助けた御礼を言われると思った敦は、真逆の発言に驚いた。
助けたのに「ちえ」は失礼だ。勿論、皆はやっちゃ駄目だよ。
「君かい？私の入水を邪魔したのは？」
敦「僕はただ助けようとしただけで……って、え？入水？」
「知らんかね、入水。自○だよ。」
敦「じｯ、自○！？」
男は外套に付着した土や草を手で軽く払いながら、立ち上がった。
夕焼け空を背景に、男は続けた。
「そう、私は自○しようとしていたのだ。だのに君は余計な事を……」
「僕、若しかして怒られてる?」と、思った瞬間。
『あ、居た居た！良かった、2人とも無事で…！』
遠くの堤防から走って此方に向かって来るAの姿が、2人の目に映った。
Aは敦達が居る周辺まで来ると、滑る様に土手を降りて来た。
敦達が居る所から先刻の所まで。結構な距離があったが息切れ一つ無い。
敦「あ、Aさ(「おー！A君ではないか！奇遇だね、如何して此処に？」…」
言葉を遮られた事に、軽くショックを受ける。
『何が”奇遇だね”ですか！この自○マニア！！』
と、容赦無い言葉を
「ふふっ、言動が国木田君に似て来たね…。何時か本当に国木田君になるんじゃ無いかな？」
『んな訳ないでしょうが！！』
敦「僕、先刻から空気なんですが……。」
そして。2人がやり取りを見て行く内に、空気になって行くのを感じる。敦であった。
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( ◜◡◝ ) - 更新頑張って下さいね！応援してます！ (2022年9月18日 0時) (
レス) id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
( ◜◡◝ ) - お茶漬け食べてるとこで思い出しました…( ◜▿◝ )中也の声やってる谷山紀章さんは永谷園の鮭茶漬け一択なんだそうですよ？( ◜ω◝ ) (2022年9月18日 0時) (レス) @page32 id: 1ac35838e6 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - ててってーてってててさん» 有難う御座います！ネタを頑張って考えて、更新も頑張りますね！ (2021年10月15日 17時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
ててってーてっててて - あなたは神だな(確信) 更新されててすごい嬉しかったです！ 一話一話おもしろい！更新ふぁいと〜 (2021年10月15日 15時) (レス) @page40 id: 98a70de313 (このIDを非表示/違反報告)
虎の実況席(プロフ) - 狼煙さん» ありがとうございます！！無事に更新出来ました！ご心配•応援ありがとうございます！ (2021年10月7日 7時) (レス) id: 1ad4b84e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎の実況席 | 作成日時：2021年9月15日 0時
