ただ、あまい 【 るぅと 】

＃３９ ページ40

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グダグダになりながらも何とか合せをして
細かいを打ち合わせをした後に各自解散となった。


外はもう真っ暗で薄手のセーターじゃ肌寒い

「 はい、せんぱい寒そうだから 」

肩には るぅとくんのパーカーが掛けられていて
さっきまで着ていたからほんのり暖かい

私より大きいからぶかぶかだ。


「 あ、コンビニ寄っていいですか？今日ご飯ないんで 」


るぅとくん以外の家族は揃って旅行中らしく
家にひとりなんだという。

1人はさすがに寂しいよねって旅行期間彼の家にお泊まりすることになった。


『 もうおでん売り始める季節だね 』

「 少し寒いしおでん食べたいなぁ。あ、肉まん食べたいかも 」


温かい食べ物を連想としてホクホクした気分になったのに彼は真っ先にアイス売り場に駆け出して大好きなバニラアイスを籠に突っ込んだ

でも寒い時こそアイスとも言うよね…。


「 先輩どうしますか？あ、おでんあった〜 」

『 おでん食べたい。…たまごと大根 』

おでんと言えば たまごと大根 だろうということで
つゆを容器に入れて湯気が経つ中に彼が入れてくる

私の荷物も持ってくれてるのになんてスパダリなんだ


「 あ、これ全部僕のおごりです。先輩は甘えて下さい 」

『 え、でも申し訳ないよ 』


彼氏なんでカッコつけさて なんて言われてしまえば
彼に甘える以外選択肢が無くなってしまう。


何故だろう。


今日の彼いつもよりスパダリ過ぎてキュン死にしそう


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