ただ、あまい 【 るぅと 】

＃１９ ページ20

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昨夜のことを思い出してはニヤニヤ

頬の緩みは止まらないらしい。



「 きーもちわりぃな。…嶋村さん集中してくださーい 」


『 なんでそんな不機嫌なの。眉間にシワ寄せてぶっさいくになるよ 』



隣の席の彼は 不機嫌オーラを漂わせて口調もどこがぶっきらぼう

幸せオーラ全開な私の事が気に食わないんだろう。

彼だって十分モテるのに、特定の子作らないからなぁ


「 放課後付き合って。…るぅとくん抜きで 」


『 んー？私はいいけど、るぅとくんがいいって言うかわかんないよ？ 』


無理矢理にでも空けといて って圧をかけられた。

彼と二人で遊ぶなんて初めて。

何人かのグループで遊ぶことはあっても二人きりって少し緊張しない？


「 すこし、僕に付き合って 」


いつもと雰囲気の違う彼に戸惑う。

不機嫌だと思ったら急にふわりと笑って
少し頬を赤らめたり…なんなの。


なんかこっちが調子狂ってきた。


『 じゃあ、タピオカ奢って 』


「 今日だけ 」



やさしい。

なんか気持ち悪い…。



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