キ ス フ レ 【 赤 】

３９キス ページ39

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お家のお誘いは貰えなくてトボトボと帰宅した

数時間前まで会ってたのになんでこんな寂しいんだろうか
なんだかんだ一緒に居る時間が長くてひとりなのは久しぶりだからかな……。


部屋着に着替え終わってメイクを落とすと首元の 痕 が未だくっきりと残っていた


……どんな気持ちだったんだろう。
好きじゃないくせにこんな事したり、束縛したり言ってることとやってる事矛盾してるよ、バカ



『 もしもし、…なんですか？ 』


「 なに、不機嫌？ 」


『 そんな事ないです 』



そして彼はタイミングよく私を求めてくる

いい加減にしてよって叫びたい気持ちを押し込める。
彼に全てバレているのだろうか、寂しい時、会いたい時全部


「 ねえ、リップ置いてったでしょ。赤いやつ 」


『 え、……あー、たぶん私のです 』


「 明日取りに来る？今からでもいいけど 」


何その究極な選択

今すぐ会いたい、けど身体は完全オフモードでもう外に出る気力はないし



『 あした、行きます 』


「 ん、おっけ。……じゃ、おやすみ 」



通話が切れて喪失感が浮き出てきた


おやすみ って言ってくれた
最近の彼、やっぱり優しい気がする。


彼らしくなくてムズムズする。


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