217推しくん ページ19
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寝室にひとり、毛布にくるまりながらゴロゴロと過ごす。
今日は すとぷりメンバーでの会議あるので私はひとりぼっちで時間を潰す。
流石に会議のお話を聞くのはまずいので…。
とは言ってもリビングから寝室まで距離も近ければ壁も薄いので丸聞こえなんですけどね。
「 ころちゃん気を付けてくださいね。最近色々と危なっかしいんで 」
「 そーだよ!ほんとに気が気じゃないよ!! 」
危なっかしいっていうのは彼の発言についてだろう
根は良い人で頭良いんだけど、たまにおバカさんになってトンデモ発言を繰り出すのできっと心配されているのだろう。
また以前みたいに荒れてしまったら今度こそ私が持ちそうにない。
「 大丈夫だって。僕は、Aといい子なリスナーの皆が傷つかないでいられるなら何を言われてもいいって思ってる 」
そんな事ないくせに。
前回の件で彼も十分な程に弱ってた。
そうやっていつも自分のことは後回し。
辛そうなのに頼ってくれない、それが私は辛い
人一倍泣き虫なくせに、そういう時だけ強がって泣いてくれない。
むかつく、むかつく。
「 何言われても僕にとってはかすり傷程度だから安心してよ 」
『…うそつき! 』
気付いたら部屋を出て光の入ったリビングに入り込んでいた。
居てもたってもいられなかった。そうやって自分を犠牲にするのはいい加減にして欲しかった。
「 …A?なんかあった…? 」
『 なんかあった。…無理して強がらないでよ。辛くてしんどいくせに、なんでいつも頼ってくれないの!!かすり傷なんてぜんぶ嘘!!』
頭の中で考えが纏まってなくてぐちゃぐちゃと思いのままの言葉が出てくる。
強がりな君は少し苦手だ。
「 Aに弱ってるところなんて見せられるわけないじゃん。それに、Aが思ってる程ぼく弱くない 」
椅子から立ち上がって彼が少し声を荒らげる。
メンバーの皆の前で喧嘩する姿なんて見せたくなくて、でもどうしても許せなかった。
もっと自分を大切にして欲しかっただけなの。
『 もういい。知らない、顔も見たくない!!』
首を突っ込んだのは私なのに寝室に逃げ込んで鍵をかけた。
枯れるぐらい泣いた。
次の日には彼は家にいなかった。
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みお - 初コメ失礼します! すとぷりメンバー+主人公で飲んでて、主人公が酔ってころんくん以外のメンバーにキスしてしまい、ころんくんが嫉妬するみたいなシチュエーションがみたいです。 (2020年3月7日 9時) (レス) id: 2a36034942 (このIDを非表示/違反報告)
るり - この作品凄い好きです!!ちょいSなころんくん良き! (2020年3月7日 8時) (レス) id: d2ba2fcc88 (このIDを非表示/違反報告)
よだか - こんばんは、初コメ失礼します! リクエストのお願いです。少し大人なるぅと君との絡みが見たいです。 宜しくお願いします。白兎さんの小説大好きです!応援してます! (2020年3月7日 1時) (レス) id: 700c713f1c (このIDを非表示/違反報告)
あや - 初コメ失礼します!リクエストです。大人組それぞれ一人ずつ夢主ちゃんと関わって欲しいです、ちょっとしたドキドキ要素も入れて欲しいです...!良ろしければお願いします!これからも頑張って下さい! (2020年2月29日 23時) (レス) id: dcd2711f05 (このIDを非表示/違反報告)
苺甘 - 主人公ところんくんが何らかの理由で彼女疑惑が出てしまい、少し落ち込むぐらいのお話が見たいです! (2020年2月26日 23時) (レス) id: 8b17039743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白兎 | 作成日時:2020年1月18日 18時