推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

216推しくん ページ18

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髪のセットを始めるとまた大人しく背中に抱きついてきて首に噛み付いてくる。

お陰で首がリップの色と噛み付いた後で真っ赤だ。


『 ちょっと、ころんくんも早く着替えてよ 』

「 動くの、辛い 」

腰痛い ってお前はお爺ちゃんか

毎日ウォーキングしてん、私にちょっかい出せるくらいには元気なんだから無理矢理にでも準備させてやる


『 ふーん。じゃあ、いい。るぅとくん誘っていく 』


どうしても見たい映画があって、ころんくんも一緒に行くって言うから二人で行こうと思ったのに…。

るぅとくんって言葉を口に出せば嫌そうな顔をする事をこの数ヶ月で学んだのである。


「 やだ、ぼくがいく。るぅとくんのとこ、いかないで 」

子兎の登場

かわいいかわいい、しんどいすき。

彼女になったとはいえ、元はあなたのオタクしてた身であり今でもころんくん推しなわけで、こんな可愛い姿見たら沸いちゃうよ。


「 準備してくるね 」

スタスタって私の元から消えたと共に私の溜め息が一生分でた気がする。

前髪を巻いていたコテをテーブルに置き頭を抱える。


『 わたしの彼氏、ばか可愛い。しぬ 』


限界オタクなのでよく死にます。

彼の前では気を張っているのでオタク全開になる事はありません。
でも基本的に頭の中で沸いてます。


『 今日もころんくんしか勝たん…。ぴえん 』


死ぬまで担降りできません。


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