推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

215推しくん ページ17

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私の彼氏はたまに猫になる。

そして犬になって熊になりうさぎになる。


前世はきっと動物だったに違いない。


『 もう、そんなにくっつかれたらメイク出来ないよぉ 』

「 んんぅ〜、もうちょっと 」


気分で甘々にデレてくる。

大型犬みたいに凛々しく私を守ってくれたり、突如猛獣になったり、一人ぼっちで死んじゃいそうになってたり

全部ひっくるめて可愛いのである。


「 メイクしてるの、かわいーね 」

『 ああ、アイライン ズレちゃったじゃん！』


後ろがむぎゅーっと抱き締められるから彼が何がする度に体が動いてしまう。

後ろを向いて彼の様子を伺えば子供みたいに瞑らな瞳で見つめてきて、母性が溢れた。


『 バタバタしないでよ？アイライン引くの下手くそなのにもっと変なんなるじゃん 』


大人しくなった彼と鏡越しで目が合って可愛いなあと思わず声が出てしまう。

不服そうだけど、甘えてる時の彼は究極に可愛いのだ


『 リップ、ころんくんに買って貰ったの使うね 』

「 ぼくが塗りたい 」


私の手からリップを奪い取って顔を彼の方に向けられる。

塗りやすいようにってほんの少し唇をとんがらせるとリップが唇にするりと乗る。


『 色かわいいね、似合ってる？ 』


彼に聞けばもじもじしながら顔を近づけて唇にチュッと彼の唇が触れた。

離れた彼の唇は私のリップがついていて、可愛い。


「 やった、Aちゃんおそろーい」


リップが付いたその唇で首筋を噛まれた。


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