ただ、あまい 【 るぅと 】

＃５８ ページ10

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今日は日差しも良くて外も暖かい

たまには外で食べるのも悪くないって裏庭に向かった


「 今日お箸忘れてきちゃった 」


食べさせろ と言わんばかりにうるうる攻撃をかましてくるので仕方なく彼にあーんをしてあげる事にした

これは必然的に間接キッスになっちゃうなあ。


「 じゃあ、ウィンナー食べたい 」

彼の口に運ぶと パリッと良い音ともに油が溢れ出して零れ出しそうになる。

幸せそうな顔をするから頑張って作って良かった。


「 今度は僕食べさせたいです〜！！」

目をキラキラさせて お箸を奪い取られる。

卵焼きを口に運ばれて満足気にくふふと笑う。

美味しいねって言えば 先輩のお陰だなんて言う。


「 ふああ、午後めんどくさいなあ 」

欠伸を漏らしてうっすら涙が溜まる。
それを拭ってあげると腕を掴まれる。

なにか企んでる顔、嫌でもわかってしまう。


「 せんぱい、いっしょにさぼろーよ 」


『 午後の授業サボりすぎだってこの前怒られたばっかなんだけど？ 』


「 それは僕もですよ 」


貴方に会っちゃうと離れたくないって少し我儘になっちゃって、もっと一緒にいたくなって

狡いことしちゃうんだ。


「 もうちょっと、独り占めさせてください 」


断れないの知ってるくせに



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