ただ、あまい 【 るぅと 】

＃６５ ページ17

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楽しみがある日って心がウキウキしてて早く起きてしまう。


まだ外も暗くて学校に行くまでだいぶ時間がある


隣で寝る彼は心地良さそうに寝ていて起こすのも申し訳ない。



文化祭ぐらいお洒落しようと思い髪のセットを行う。

普段から校則は緩いが文化祭ともなれば校則などあってないようなものだ。


引き出しからコテを取り出して鏡を準備する。

なんだかデートの朝みたい。



『 ん〜、スプレー届かなーい 』


棚の位置が高すぎて身長の低い私には背伸びしても届かない。

椅子を持ってこようにもここまで運ぶのが面倒くさくて渋ってしまう。


「 はい、これ？ 」


『 わあっ！！…起きたの？おはよう 』


後ろから伸びた男らしい腕

ぎゅっと抱き締められながらスプレー缶を渡される。


寝起きだから目が開ききってないけど今日も絶好調にカッコイイ。


「 髪の毛やるの〜？僕やりたーい 」


手先が器用だから髪を巻くのも上手そう

コテを渡すと これをくるってやるんだよねーって得意げに話す。


「 くるくる〜、えへへ、かわいいね 」


まだ1束巻いただけなのにそうやってすぐ可愛いって言う。

私はチョロいからすぐ真っ赤になって照れちゃうんだよ？？


それを知ってるのかな…？


『 るぅとくん器用だね 』

「 やった、褒められた 」


今日も君の頭をよしよしと撫でる。


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